お小遣いの使途決定は、
最高の意思決定トレーニング

貧乏だからこそ、子どもたちは何を買うか買わないか決断し、ガマンや創意工夫をし始める」と第99講で書きました。もう少し、これについて述べましょう。

未来の大人に必要な力は「発想力」と「決める力」(など)です。それらがどんな力にせよ、子どもたちはそれらを大人になるまでに、自分の技にしなくてはいけません。

 技にするには練習が必要です。何回も、何回も、くり返して初めて、それらの技は「使えるスキル」として自分のものになるのです。

 そして、いつか「進路」や「就職」、「事業プラン」などという、ひとつに賭けるしかない、大きな意思決定に直面したとき、そのスキルが役に立つのです。

 最初からうまくいくなら練習の必要はありません。うまくいかないから練習するのであり、練習とは実は「失敗のくり返し」です。そして、練習の数は、10回や20回では足りません。何百回、何千回という試行錯誤が必要です。

 そういう意味で、「お小遣いの使途決定」は、子どもたちにとって「決める力」を高めるための最高の練習の場なのです。

・「選択」欲しいモノからひとつに絞る
・「反省」失敗したときにちょっとだけ痛い目に遭う
・「反復」何度も試せて、失敗が許容される

 選択の練習なのですから、お小遣いが多すぎてはいけません。反省につながるには自分で決めさせなくてはなりません。反復のためには、なるべく対象の範囲を拡げた方がいいでしょう。