うまいスライドは「空白」を使っている
日本マイクロソフト株式会社
業務執行役員/エバンジェリスト
1969年岐阜県生まれ。09年、マイクロソフトに入社。マイクロソフト製品すべてを扱う唯一の日本人エバンジェリストとして活躍。
また、独自のプレゼンメソッドが口コミで広がり、全国から講演・セミナー依頼が殺到。「年間250講演、累計5万人以上・200社以上が受講」という圧倒的実績を持つNo.1プレゼン講師としても知られている。著書に『プレゼンは「目線」で決まる』など。
文字テキストによる視線誘導の方法には、
(1) 強調
(2) 空白
この2つがあります。
強調による誘導はおそらくほとんどの人がすでにやっていることだと思います。まったく同じフォントを羅列するよりも、フォントサイズ、太字、下線などで変化をつけたほうがメリハリが利きますよね。
大事なのは空白をうまく使うやり方です。
スライドを文字で埋め尽くしてしまっている人がたまにいますが、ここに「強調」を加えても、なかなか視線は誘導できません。
そんなときには、目線を向けてほしい部分の「周辺」に空白をつくるのです。
この図を比較してみてください。
実際のプレゼンで、「次にWindows 8への早期移行についてですが……」と話し始めたとしましょう。
下段のようなデザインになっていれば、聞き手はすぐにその行を見つけられますよね。
実際には「強調」と「空白」のどちらかを使うというよりは、両者をうまく組み合わせながら、見せたい部分を見せていくことになります。