生後1週間の赤ちゃんの
鋭敏な感覚とは?
赤ちゃんは白紙の状態で生まれてきて、反射でしか応じません。
しかし、注意深く観察すると、外からの刺激にはっきりした反応とはいえませんが、微妙に応じていることがわかります。
生まれて1週間で見えたものに対し、人間かそうでないかが、ちがっていることがわかるようです。見ている時間や、見ているときのしぐさがちがっているのです。見るものでも、聞くものでも、ものによって反応がちがっています。
赤ちゃんは、イヤなことがあるとしばらく泣きます。
たとえば、脳波を記録しようとして、頭にバンドをきつくしめると、数秒間泣きます。その後は眠ってしまいます。
生後1週間で、温度や味やにおいのちがいもわかります。
赤ちゃんが首を動かしてさけようとするにおいがあります。甘いものと甘くないものも区別できます。皮膚は、軽くさわられたこと、圧迫されたこともわかります。
音に対して、目を開けたり、呼吸のリズムが変わったりします。好む音とイヤな音があります。大きな音にはイヤがる反応をします。音の出るところがどこかわかるようです。長くつづく音と短い音も区別できます。
赤ちゃんは目の前にある、赤色や黄色のものを見つめることができます。
それよりも遠くはぼんやりと見えているようです。光の強さにも反応します。強い光には目を閉じます。しま模様は生まれてすぐでもわかるようです。
生まれたばかりでは、まるいものよりも、タテじまのものを見つめる傾向があります。
しかし、生後3週間もすると、まるいもの、人間の顔の格好をしたものを好んで見るようになります。
このように、赤ちゃんは刺激に徴妙に反応して、脳のなかで神経回路をつくっていきます。
赤ちゃんの反応は、刺激の種類、場所、強さ、期間によって微妙にちがっています。よく観察して、反射をはっきりした反応に同化するうまいやり方を見つけましょう。
具体的なやり方は、『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』の【実践篇】にイラスト満載で掲載されているので、そちらを参考にしてみてくださいね。