あなたは死亡保険、医療保険、年金保険などの生命保険や、自動車保険、火災保険などの損害保険に加入していますか?
今週号の特集「保険リストラ」では、保険のリストラクチャリング、つまり見直しについて、徹底して消費者の目線に立った分析をお届けします。
日本は、世界でも希に見る保険大国です。生命保険だけでも、平均すると一家庭あたりの保険料が月に4万円弱、年間45万円にもなります。30年間支払えば、1300万円を超える保険料を支払うことになり、これは住宅に次ぐ高い買い物です。
皆さん、これだけ高額の支払いをしていたことを知っていましたか?
景気の停滞が長期化する中で、この保険料を見直したいという声が高まっています。「保険料が高すぎる」という声から、「そもそも知り合いの勧誘で保険に入ったけど、保険が必要なのだろうか」「子供が生まれたのだけど保険を見直すべきなのか」など、様々な悩みや疑問を抱えている人たちが増えているのです。
この特集では、そうした悩みや疑問について、保険会社の立場からではなく、あくまで「消費者の視点」から様々な解決策を紹介します。
そもそも保険って、一般の人にとってはあまり話をしたくないジャンルの1つではないでしょうか。奥さんだったら、「自分の夫が死んだらいくらおカネをもらえるか」って話です。あまり気味のよい話ではありません。
とはいえ、保険が必要な人はたくさんいます。そこで、誰でもわかる保険の仕組みについて解説しています。「そもそも保険って何のために入るのか」「基本的な保険とはどんなものなのか」も説明します。
さらに、保険の見直しがどんなときに必要なのか、どんな見直しをすればいいのかも解説。具体的な相談事例もたくさん掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
保険の販売現場を取材してみると、顧客を無視した強引な手法が目立ちます。生保レディが自分の給与を確保するため、顧客を半ば騙す形で契約することや、顧客に不利になるような見直しを平気で提案することなども、少なくありません。
そこで、あなたが騙されないためのノウハウや見直しのテクニックを伝授しましょう。また、多数のファイナンシャルプランナーのアンケートを基に、お勧めの商品を紹介しているだけでなく、逆にお勧めできない商品も掲載しているので、参考になると思います。
中立的な立場で保険について解説した、数少ない特集になっています。ぜひご覧いただければと思います。
(『週刊ダイヤモンド』編集部 野口達也)