折り紙や工作で
手と指を鍛える
この皮膚感覚の情報は、手の体性感覚野というところ(図1)に伝えられます。
体性感覚野というのは、体の(体性)表面や筋肉から情報を受け取り、どんな刺激がどれくらいの強さで、皮膚や関節や筋肉に加わっているのかを知る大切なところです。
体性感覚野の情報は、まず運動野よりも前にある運動前野へ送られて、その後、手を動かす運動野へと送られます。
この運動前野は、手や指を上手に器用に動かせるように働いてくれます。
つまり、手や指が感知して脳へ伝わる情報は、再び脳から手や指に情報が伝わる際の手助けをしているのです。
幼児が手の運動を覚えるときには、ゆっくりと正確にできるように、たとえば折り紙や工作などをさせるのがよいでしょう。
そのためには、正しい姿勢で座り、ハサミなどの道具を使うときも、正しい持ち方をするように教えることが大切です。