お母さん自身も美しい足の運びができるよう、
お子さんと一緒に

久保田 競
(Kisou Kubota)
1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

 子どもが将来、どんなスポーツを好きになるのかわかりませんが、どんなものでもこなせる基本的な動きを、歩けるようになったら覚えさせ、お母さん自身も美しい足の運びができるよう、お子さんと一緒に励んでください。

 そうすれば、いったん覚えた動きを修正するのが非常に難しいことを、お母さんは身をもって知るはずです。

 初めて覚えたことが難しいことなのか、やさしいことなのか、赤ちゃんはわかりません。赤ちゃんにとっては、常に未知への挑戦なのです。

 歩くことができると、赤ちゃんの体型は変わってきます。

 特に、お尻の形が変わります。
 それまでの、ブヨンブヨンした感じがなくなり、しまってきて、小さな固いお尻になります。赤ちゃんから幼児のお尻になっていくのです。

 このころ、靴下を履かせるときには、子どもに自分の足をよく見せるようにしましょう。

小さな足だね」「こっちの足、右の足、この指を動かしてごらん」と、足の指を一本一本つまんで動かすことを促します。

 足の指を触りながら、左右の足の指の名称も、お子さんが歌えるように、くり返し話しかけて動かしてみます。

 それから靴下を履かせます。指をお母さんの言うとおりに動かせたら、靴下を履かせるのがとてもラクになります。

 お子さんも、マネしてひとりで挑戦したがるようになるでしょう。