約3年の月日をかけて、伝説の名著3部作・計4冊2000ページ超がたった1冊に凝縮された『最強のコピーライティングバイブル』がついにリリース。発売たちまち重版出来となった。
鉄板の法則を「骨」とし、国内成功24業種100事例で肉づけした著者の横田伊佐男氏。
「Amazonランキング大賞2016上半期【ビジネス・経済】ベスト10」にランクインした『稼ぐ言葉の法則』著者で、「日本一のマーケッター」の神田昌典氏が「今後100年、歴史に刻まれる名著」と断言した『最強のコピーライティングバイブル』から、コピーライティングの極意をこっそり紹介してもらおう。
「型22:『これ、この』で始める」
コピーを読むのも人間なら、書き手も人間である。
考えが巡らず、スラスラと手が動かないときもあるだろう。
そんなときにいい方法がある。あえて「キーワード」に自ら縛られてみよう。もっと簡単に言うと、「キーワード」を設定して、それに呼応するように考え、書き出してみることだ。
「キーワード」訴求は、書き手が書きやすく、文体にリズムが出て、説明が簡潔になる。結果として、読み手もリズムに乗って読みやすくなるのだ。
ここでは、事例に書籍タイトルが登場する。書籍は、タイトルが購入の決め手になる。
タイトルは、キャッチコピーそのものなのだ。
●文法
これ・この+事象・成果・サービス・商品
●基本例文
「これは、今のところ日本で一番静かな機械です」
●事例
「このハリも、弾力も、輪郭も。ぜんぶ本物」
出典:株式会社再春館製薬所(新聞広告)
※実際のクリエイティブ例は、本書にて紹介
●ポイント
「これ・この」を設定すると、おのずと後にくる情報は具体的になる。
ポイントが絞りこまれている場合、もしくはポイントを絞り込みたい場合に、「これ・この」を設定すると、コピーが俄然具体的になってわかりやすくなるからだ。
それが証拠に、両事例における「この」「これ」の直後には具体的な訴求内容が列挙されている。
事例は、ドモホルンリンクルで知られる再春館製薬所の事例だ。「初めての人にはお売りできません」のテレビCMフレーズが有名で、そのフレーズのとおり、事例広告でも無料キットを訴求している。
年商約280億円の9割がリピート購入で、顧客の圧倒的支持に支えられている(出典:日本ダイレクトマーケティング学会「第13回全国研究発表大会レポート」)。