『7つの習慣』に書かれていることをひと言で要約すれば、「より大きい成果を上げ、より幸せな人生を送るための普遍的原則」となるだろう。時代、人種、年齢、性別を問わず、すべての人々に当てはまる原則である。

 いささか抽象的に聞こえるかもしれないが、内容はきわめてロジカルであり、だからこそ名だたる大企業がこぞって研修に取り入れているわけだ。

 加えて、普遍的であればこそ、「7つの習慣」は誰にでも活用できる。子どもが学べば、早くから主体性を確立することができる。定年後のシニアが学べば、そこから新たなモチベーションが得られるだろう。

 右のチェックリストを見てほしい。このリストに○が1つもつかない人などいるだろうか。人それぞれ事情は違っても、仕事や家庭で多かれ少なかれうまくいかない現実を抱えているのが普通だろう。『7つの習慣』にはその解決策がある。

ソフトバンクが本腰
シニア活用にも期待

 96年に日本語版が発売されてから14年。今、再び『7つの習慣』の真価を再発見する動きが加速しつつある。

「7つの習慣」全世界2000万部ベストセラーの秘密ソフトバンクはiPhone、iPadで「7つの習慣セミナー」をウェブ配信(アプリではない)。今後5年間で10万ユーザー獲得を狙い、グループ約2万人の全社員必修とすることを決めた

 ソフトバンクはiPhone、iPadを通じた「7つの習慣セミナー」をeラーニングでウェブ配信することを決定した。第1~7の習慣を1つ当たり3980円で受講できるようにし、同時にこれをソフトバンクグループ約2万人の全社員必修とする。

 今後5年間のユーザー獲得目標は10万人。先述したように、過去17年間の研修・セミナー受講者数が累計20万人だから、これはそうとうに大きい。

 また、リクルートマネジメントソリューションズの提案を受けて、フランクリン・コヴィー・ジャパンでは「シニア向け7つの習慣研修プログラム」の開発を進めている。いわゆる「2013年問題」(法改正による定年・雇用延長)に伴う60歳以上のシニア層のモチベーション向上に当たって、「7つの習慣」がこれまで以上に脚光を浴びる可能性もある。

 この特集では、そんな「7つの習慣」の解説に始まり、これを活用することでビジネスマン、子ども、個人がどう変わっていくのかを具体的に紹介する。

 全世界2000万部の実績は伊達じゃない。『7つの習慣』をじっくり読めば、会社が変わる。子どもが変わる。そして、あなた自身が変わります。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 副編集長 藤井 一)

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