「過呼吸がなくなった」「ストレス解消に」
引きこもる女性が続々

 同町に住む40歳代の女性は、元々、製造業の会社に勤めていたが、上司から退職に追い込まれた。しばらくの間、外にも出られなかった。

 外に出るには、不安感との闘いだった。過呼吸発作を我慢して、ウオーキングを始めるうち、図書館などには行けるようになった。

 ピアハウスのことが紹介された地元紙の記事を見て、ここに行かなければと思った。役場に電話すると、「今日は開いていますよ」といわれたので、行くか行かないか、さんざん悩んだ末、「今日がチャンスだ」と自分に命じてやって来たという。

 ピアハウスに通うようになって、過呼吸がなくなった。人と話すことや交流ができるようになってきたことが良かったと感じる。

 家の中にずっといる感じになって、外に出る機会がなかった。ここにいると、いろいろと気にしていたこともなくなって、安心感がある。

 30歳代の女性は、県内の別の自治体から車で1時間ほどかけて来ている。

 10年ほど山梨県を離れて非正規で働いたり、カルチャースクールで勉強したりしてきた。しかし、実家の親が病気になり、結婚もしていなかったため、就職活動したものの上手くいかず、うつ症状になった。結局、1人で生活できなくなり、実家に戻ってきた。

 ピアハウスについては、就職活動中、やはり新聞記事で見つけた。気になっていたものの、これまでのプライドから、私の行くところではないのかなと思っていた。しかし、それまでは普通に仕事できていたのに、職場で人目が気になってしまって、自分の存在価値が出せなくなってしまった。

「私みたいな者でも行っていいですか?」と、永嶋さんに連絡すると、「ぜひ」と言われた。

 まだ心は開けていない部分がある。元々、人見知りで、新しい所に飛び込むのが苦手、つい構えてしまって、慣れるまでに3倍くらい時間がかかるという。

 いまでも働くことへの怖さがある。

 来たときは、みんなと話ができるから楽しいものの、家に帰ると、落ち込む。

「基本的に女性は、話に共感してほしいから、そういう場があると、しゃべりやすいし、ストレスも発散できる生き物だと思う。でも、自分の身近には、そういう場がないですね」