歯磨き・電車内・通勤経路は
「日光の当たる位置」をキープせよ

 朝スッキリ目覚められない人は、寝室のカーテンを5~10cmほど開けて寝てみましょう。起床30分くらい前から、徐々に光を感じられるようにカーテンの開き具合を調整しておけば、光の目覚まし効果でスッキリ感が得られます。

 逆に、光に敏感で目が覚めやすい人や、朝日が早朝に昇ってしまう夏の時期は、遮光カーテンの活用やベッドの場所変えをするなどして、できるだけ光に影響されない睡眠を確保できるように工夫してみてください。

 また、起床後にできるだけ早く目を覚ますためには、意識的かつ積極的に日光を浴びるようにしましょう。歯磨きや化粧、朝食、携帯メールや新聞を読むなど、朝のルーティンを窓際で行なうなど、日光のそばで1日をスタートすることをおすすめします。そして、家を出てからの通勤経路は、できるだけ朝日を浴びながら歩き、電車の中では、車窓から外の景色を眺められる場所に立つのです。

 このように、意図的に朝の太陽光を積極的に取り入れることで、確実に体は目覚めてきます。

目覚まし時計で重要なのは
音量ではなく「置き場所」

 目覚ましやアラームがなくても、自然と決めた時刻に起きられるという人は少ないでしょう。大事なプレゼンを翌日に控えていたり、早朝のフライトを利用する出張前日などは、「二度寝したら取り返しがつかない!」と思うあまり、緊張で眠れない日もあるのではないでしょうか。

 ところで、あなたはどんな目覚ましを使っていますか。時計型のシンプルなもの、スマートフォンのアプリ、それともびっくりするほど大きな音が出るものでしょうか。

 絶対に失敗できない二度寝を防ぐための目覚ましのポイントは、「What」よりも「Where」にあります。つまり、どんな種類の目覚ましを使うかではなく「目覚ましをどこに置くか」がより重要なのです。目覚ましの種類には気を配っても、置く場所には無頓着な人が多いようです。せっかく目覚ましをセットしても、布団から手を伸ばしたら届く場所に置くから、つい目覚ましを切って二度寝の誘惑に負けてしまうのです。

 私自身は、目覚まし時計を洗面所の鏡のそばに置いています。なぜかというと、目覚ましを止めに行く際に、鏡に映る自分の姿を確認するためです。原則的に、人間は自分自身に強い関心を持っています。朝一番に自分の姿を目にすると、肌のツヤや髪型、目の腫れなどに注目します。一度何かに関心を持つと、脳の動きが活発になり、眠気はだんだんと消え始めます

 家族や同居人がいて、どうしてもその人を起こしたくないという場合は、携帯電話のバイブレータ機能で目覚ましをセットして、枕元に手鏡を置き、起きがけに自分の顔を見るようにするなど、アレンジしてみてください。