人気の経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」(テレビ東京系列)では、8/15月、16火の二夜連続で、川村元気著『理系に学ぶ。』に関連した企画を放送する。
大江麻理子キャスターが『理系に学ぶ。』の世界をどう料理するのか楽しみだ。
(撮影/池永一之、取材・文/古屋美枝)
“理系”に聞く!世界の未来
このたび、人気の経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」(テレビ東京系列)が、川村元気著『理系に学ぶ。』(弊社刊)に関連した企画を、二夜にわたって放送することになった。
同書は、映画プロデューサー・小説家の川村元気さんが、2年間にわたって15人の理系人たちと、サイエンスとテクノロジーがもたらす世界の変化と未来を語り合った対話集。
解剖学者の養老孟司さんをはじめ、心臓外科のゴッドハンド・天野篤さん、宇宙飛行士の若田光一さんなど、理系のトップランナーたちと、「これから世界はどう変わるのか?日本はどう変わるのか?人間はどう変わるのか?その先にどんな未来が待っているのか?」についてとことん語り合っている。
「『ド』がつくほどの文系」を自認しつつも、宇宙に興味を持ったことから理系の世界へ足を踏み入れた大江キャスター。今回、番組の企画で川村さんと30分にわたる対談が実現した。
この中で、大江キャスターは「どうして今、理系について学ぼうと思ったのか?」「理系人15人との対話でどんな収穫があったか?」などについて、川村さんから聞き出していた。
「現在、ビジネスの世界で主役になっているのは理系人。でも、理系と文系を分ける時代はすでに終わっている。文系も理系も、人間の幸せを求めて、同じ山を違う道から登っているだけ」
そんな川村さんの気付きに共感した大江キャスターは、対談後、実際に同書にも登場する二人の理系人も取材。大江キャスター×理系人の対談や理系の現場の様子の放送も楽しみだ。
一人目は、東京大学大学院特任准教授で人工知能研究者の松尾豊さん。
「ディープラーニング」を駆使して、製造業や農業などオフラインの世界での活用を目指す人工知能(AI)の先駆者だ。
もう一人は、ロボットクリエイターの高橋智隆さん。
『鉄腕アトム』に憧れて、コミュニケーションロボットを一人で作り続けながら、スマホの役割をヒト型ロボットが担う近未来社会を思い描いている。
8月15日(月)、16日(火)
23:00~23:58
ワールドビジネスサテライト(テレビ東京系)
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
テレビ東京報道局所属。福岡県出身。14年春より「WBS」6代目のメーンキャスター。2001年にアナウンサーとして入社。同年から7年間「WBS」を担当し、「WBS」土曜版のメーンキャスターも務める。その他、「出没!アド街ック天国」、「モヤモヤさまぁ~ず2」、「田勢康弘の週刊ニュース新書」、投資金融情報のポッドキャスト番組「日経ヴェリタス大江麻理子のモヤモヤとーく」も担当。また、宇宙が好きなことから「宇宙ニュース」を立ち上げ、キャスターとして出演。13年にニューヨーク支局に赴任し、「Newsモーニングサテライト」のNYキャスターを務める。レギュラー番組以外でも、選挙特番や報道特別番組の取材・出演を続け、14年1月放送の「池上彰の世界を見に行く」ではイスラム各国や難民キャンプなどを取材した。
●川村元気(かわむら・げんき)
1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、東宝にて『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『バケモノの子』『バクマン。』などの映画を製作。2010年米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年には初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞へのノミネートを受け、100万部突破の大ベストセラーとなり、佐藤健、宮崎あおい出演で映画化された。13年には絵本『ティニー ふうせんいぬのものがたり』を発表し、同作はNHKでアニメ化され現在放送中。14年には絵本『ムーム』を発表。同作は『The Dam Keeper』で米アカデミー賞にノミネートされた、Robert Kondo&Dice Tsutsumi監督によりアニメ映画化された。同年、山田洋次・沢木耕太郎・杉本博司・倉本聰・秋元康・宮崎駿・糸井重里・篠山紀信・谷川俊太郎・鈴木敏夫・横尾忠則・坂本龍一ら12人との仕事の対話集『仕事。』が大きな反響を呼ぶ。一方で、BRUTUS誌に連載された小説第2作『億男』を発表。同作は2作連続の本屋大賞ノミネートを受け、ベストセラーとなった。近著に、ハリウッドの巨匠たちとの空想企画会議を収録した『超企画会議』などがある。