名門公立高が存在感を示す
地元旧帝国大学の合格実績
一方、旧帝国大学に多くの合格者を出して、ランクアップの原動力とする傾向は、地元の公立進学校では基本となっている。
北海道大は93位札幌北が106人と3桁を維持。18位札幌南の88人、151位札幌東の81人、158位札幌西の72人と、サッポロ東西南北が圧倒している。高校の偏差値を見ても、北が南の上にある。続く149位旭川東の41人とは差が開く。
東北大は、30位仙台第二が98人、84位仙台第一は前年比18人増の81人で、仙台のツートップが変わらぬ強さを発揮した。隣県から43位秋田が56人で、東北大のベスト3となっている。
名古屋大は、25位岡崎が88人と17人も増やしてトップとなった。98位明和も71人で、48位一宮と69位刈谷を上回った。いずれも愛知の県立高である。
九州大は99位修猷館が126人といつもながらの大量合格者を出している。次いで、100位筑紫丘が110人、60位福岡が102人と3桁トリオ。各学区トップ校の優位は揺らがない。北九州からは64位小倉が上位に。24位熊本が60人で迫っている。
対象となる大学/医学部ごとに、河合塾による偏差値(ボーダーランク)を主として参照して算出した難度を各高校の合格人数にかけて加重平均した合計を2019年卒業生数で除した。
●ランキング掲載対象高校の選定基準
「国公立100大学」に1人以上の合格者を出した2662校をランキングの対象高校とした前回の対象校数は2715校だった。合格者数は、私立大と一部の国公立大合格者は大学が公表した人数。推薦など一部の合格者を含んでいないことがある。関西学院大は1人が複数学部に合格しても1人としてカウントした実合格者数のみ公表している。そのほかの大学の合格者と医学部医学科の合格者数は、各学校に調査した4月末日時点での判明数。非公表や未集計の場合もあるため、空欄でも合格者がいる場合がある。
●国公立100大学
【国立66大学】 北海道大 小樽商科大 帯広畜産大 旭川医科大 弘前大 東北大 宮城教育大 秋田大 山形大 福島大 東京大 東京医科歯科大 東京外国語大 東京学芸大 東京農工大 東京芸術大 東京工業大 東京海洋大 お茶の水女子大 電気通信大 一橋大 筑波大 群馬大 埼玉大 千葉大 横浜国立大 新潟大 富山大 金沢大 福井大 山梨大 信州大 岐阜大 静岡大 浜松医科大 名古屋大 愛知教育大 名古屋工業大 三重大 滋賀大 滋賀医科大 京都大 京都教育大 京都工芸繊維大 大阪大 大阪教育大 神戸大 奈良教育大 奈良女子大 和歌山大 鳥取大 島根大 岡山大 広島大 山口大 徳島大 香川大 愛媛大 高知大 福岡教育大 九州大 九州工業大 長崎大 熊本大 宮崎大 鹿児島大
【公立34大学】 札幌医科大 国際教養大 福島県立医科大 群馬県立女子大 高崎経済大 首都大学東京 横浜市立大 新潟県立大 福井県立大 都留文科大 長野大 長野県立大 岐阜薬科大 静岡県立大 静岡文化芸術大 愛知県立大 名古屋市立大 三重県立看護大 滋賀県立大 京都府立大 京都府立医科大 大阪市立大 大阪府立大 神戸市立外国語大 兵庫県立大 奈良県立医科大 和歌山県立医科大 島根県立大 県立広島大 山陽小野田市立山口東京理科大 北九州市立大 九州歯科大 福岡女子大 熊本県立大
●国公立100大学合格力
上記の国公立100大学に合格する力を指数化したもの。同数が並ぶ場合、今回の順位は小数点2位以下の差による。2019年と2018年の全国順位も示した。