2月2日以降の狙い目入試

 2日午前は、2022年入試受験者数が558人と大人気の大妻(2回)が1割半弱減で、実倍率は2倍を切るかもしれない。慶應義塾湘南藤沢は5倍を、法政大学第二(1回)は4倍を、明治大学付属明治(1回)も3倍をそれぞれ切りそうである。

 鎌倉女学院(1回)は同377人と神奈川では際立つが、志望者数を2割半減らしており、かなり受けやすくなりそうだ。1割半減らした白百合学園も、2倍強に緩和するかもしれない。共学校では、渋谷教育学園渋谷(2回)が2割強減らすことで実倍率も4倍を切りそうだ。3割減の安田学園(先進特待3)は1倍台半ば強と狙い目になりそうだ。

 2日午後の注目は同449人の中央大学附属横浜(2回)で、1割強の減少で実倍率2倍台半ばも予想される。東京農大学第一(2回)も東京女学館(3回)も1割強の減少で、それぞれ3倍、2倍を切りそうである。実倍率7.6倍と高人気の開智日本橋学園(2回)はいくぶんか緩和しそうだ。

 3日午前には国公立で緩和しそうな学校が並んでいる。東京学芸大学附属の小金井と世田谷は2倍前後とかなりハードルが下がりそうだ。都立の富士や両国、南多摩は3倍台、白鴎も4倍台と予想され、かつてに比べればはるかに入りやすくなりそうである。
 
 22年受験者数513人の豊島岡女子学園(2回)は1割半減とはいえ、実倍率9.9倍がいささか緩和する程度で、引き続きとても狭き門である。2割弱減の成城学園(2回)も7.4倍が6倍台に、昭和女子大学附属昭和(C)も8.1倍が7倍台になるかということで、いずれも厳しい入試に変わりはない。その点、横浜共立学園(B)は2倍台半ば程度とかなり受けやすく思えてしまう。

 3日午後は、2割半減らした広尾学園小石川(4回)が22年実倍率の17.9倍から緩和しても10倍は大きく上回りそうである。青山学院横浜英和(C)は1割減で5倍台に緩和するかもしれない。

 4日午前で22年の受験者数100人以上の入試を見ておこう。3割弱減の東洋大学京北(4回)は13.1倍から10倍を切るか、1割強減の開智日本橋学園(4回)は9.4倍から8倍台になるかといった高止まりの状況にある。一方で、東京農業大学第一(3回)は5倍程度に、品川女子学院(3回)は4.1倍が2倍台まで、2割半強減の普連土学園(3回)は2倍を切るまで、それぞれ緩和するかもしれない。

 4日午後は、2割減で実倍率14.6倍の広尾学園小石川(5回)と6.8倍の目黒日本大学(4回)、2割半強減で11.1倍の三田国際学園(4回)が、それぞれどこまで緩和するかに受験生の関心は集まりそうだ。

 5日は438人が受験した洗足学園(3回)が1割強減で実倍率が5倍程度まで緩和するか、2割弱減の渋谷教育学園渋谷(3回)の実倍率が10倍を割るか、大妻(4回)と広尾学園(3回)は5倍を切るかに関心が集まりそうである。他には、法政大学(3回)が7.2倍から6倍程度まで緩和するかも注目点となりそうだ。