埼玉・千葉と2月1日午前の狙い目入試

 最後に、大きく緩和しそうな入試を日程順に見ていこう。

 1月埼玉では、10日午後の大妻嵐山(先端特待)が引き続き一番狙い目の入試となる。青山学院大学系属浦和ルーテル学院は、10日午前の1回が2倍割れ、12日の2回が2倍強まで大幅に緩和する可能性もあり、青山学院大進学を目指す女子には実にお得な入試となりそうだ。22年の実倍率8.5倍と狭き門だった12日午前の大宮開成(特待)も7倍台に、14日の浦和明の星女子(1回)も22年の1.96倍より緩和しそうだ。

 千葉では、解禁初日となる20日の八千代松陰(1回)と東海大学付属浦安(A)が、いずれも1倍台半ばと狙い目の入試になりそうだ。7月には同程度まで緩和しそうだった20日午前の日の日出学園(I期)と午後の昭和学院(算数1科)、21日午前の千葉日本大学第一(I期)が9月には志望者を増やしている。麗澤は21日の1回が志望者減でも3倍台半ばは維持しそうで、26日の千葉日本大学第一(II期)は緩和しても6倍台となりそうだ。

 2月入試は、22年の受験者数が多い女子校から見ていこう。1日午前では、例年受験者数が最多の女子学院が、9月も予想実倍率2倍強まで緩和する可能性を示している。次いで、22年に317人が受験した洗足学園(1回)は、東大合格実績を倍増させたものの、1日の1回は3倍を割れそうだ。昭和女子大学附属昭和(AA・GA)と清泉女学院(1回)は2倍台半ばまで、学習院女子(A)は2倍台前半まで緩和が見込まれ、江戸川女子(1回)は1倍台半ば弱とかなり受けやすくなりそうだ。

 7月には3倍割れが見えた香蘭女学校(1回)、日本女子大学附属(1回)、そして共立女子(A)や普連土学園(1回)は、志望者を戻してきている。一方、横浜共立学園(A)は1倍台前半まで緩和するかもしれず、これはかなり狙い目の入試となりそうだ。

 共学校では、22年受験者数299人の中央大学附属横浜(1回)が3倍強まで、同286人の渋谷教育学園渋谷(1回)が4倍割れまで緩和が見込まれる。ここ数年、受験者数を伸ばしてきた日大系列では、日本大学(A1回)が3倍割れ、日本大学第二(1回)が1倍台半ば、日本大学第三(1回)と日本大学第一(4科1回)がそれぞれ1倍台前半と2倍強へと緩和傾向が進みそうだ。

 受験者数100人台の共学校では、開智日本橋学園(1回・適性)が3倍程度まで、早稲田実業も3倍台前半まで緩和しそうで、広尾学園小石川(1回)は実倍率8倍が5倍程度まで大きく緩和するかもしれない。公文国際学園(A)も1倍台半ばと受けやすい状況が続きそうだ。かえつ有明(2科・4科)は4倍台半ばまでの緩和が見込まれている。創価は7月同様、1倍台半ば以下に緩和しそうである。