相沢光一
第524回
巨人から広島への人的補償による移籍で、ファンの心をつかんだ長野選手の決断がある。広島は長野をチームに迎えるにあたって5番と9番のふたつの背番号を用意していたというが、9番を辞退し5番を選んだのだ。

第523回
全国高校サッカー選手権大会はベスト4が決まったが、今大会は東日本勢の躍進が目立った。ベスト4に勝ち残ったのは青森山田、尚志(福島)、流通経済大柏(千葉)、瀬戸内(広島)。準々決勝で涙を飲んだのは秋田商、矢板中央(栃木)、帝京長岡(新潟)、日本航空(山梨)。ベスト8のうち、7校が東日本勢なのだ。

第522回
アメフトのジャパンXボウルの中継で、本場アメリカのプロリーグNFL入りを目指す選手がいることがアナウンスされた。IBMのキッカー・佐藤敏基(25)だ。米4大プロスポーツの中で、アメフトの頂点に位置するNFLだけは日本人選手未踏の地なのだ。

第521回
先週は卓球で「ITTFワールドツアー・グランドファイナル」、バドミントンで「BWFスーパーシリーズファイナルズ」が行われ、日本勢が目覚ましい活躍を見せた。またフィギュアスケートの「ISUグランプリファイナル」、女子テニスの「WTAファイナルズ」と男子テニスの「ATPファイナルズ」でも日本選手が活躍している。

第520回
今年はさまざまなスポーツで、暴力を含むパワハラ指導が明らかになって騒動になった。日本のスポーツ界ではいまだに指導者や先輩の命令は絶対で、パワハラや暴力指導が存在することが浮き彫りになったわけだ。

第519回
FA宣言をしていた広島・丸佳浩外野手の巨人入りが決まったことが大きな話題になっている。広島V3の顔ともいえる「タナ・キク・マル」の1~3番トリオの一角がライバルチームに移ることが、ファンの気持ちを揺らしているようだ。

第518回
今週末の12月2日(日)、福岡国際マラソンが行われる。この大会を皮切りに日本のトップランナーの2018~19年マラソンシーズンが始まるわけだが、出場するランナーのモチベーションは例年よりはるかに高いにちがいない。来年9月15日に行われるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権獲得への挑戦ができる最後のシーズンだからだ。

第517回
稀勢の里の初日からの4連敗を見て、改めて横綱という立場の辛さを感じた。横綱には勝ち続けなければならない責任がのしかかってくる。大関までなら、ケガや不調で負け越して陥落したとしても力士を続け、復調を待つことはできるが、横綱は勝てなくなったら引退するしかないのだ。

第516回
菊池雄星投手のMLB移籍が決定的になった。菊池は二刀流・大谷翔平と同じ岩手県の私立花巻東高校出身。来年は現役日本人メジャー8人中、2人が花巻東高出身者になる。では、日本人メジャーリーガーを最も輩出している高校や都道府県はどこなのか。

第515回
今年の日本シリーズのMVPに、ソフトバンクの捕手・甲斐拓也が選ばれた。甲斐は正規のドラフト指名ではなく、育成ドラフトでプロ入りした選手だ。ソフトバンクの場合、「育成組」は甲斐だけではない。日本を代表する好投手といわれるまでになった千賀淏大もそうだ。

第514回
例年にも増して注目を集めた今年のドラフト会議。野球ファンとは別の意味でハラハラドキドキしながら見ていたのは、各球団のスカウトたちだ。スカウトは日々の積み重ねが大事な根気のいる仕事だ。

第513回
ウルグアイ代表相手に日本代表が素晴らしい内容の試合をできたことはもちろん収穫だが、この試合にはそれとは別の重要な意味があったと考えられる。他の日本選手に与えたであろう大きな刺激だ。

第512回
巨人の高橋由伸監督が退任し、来季は原辰徳前監督が指揮を採ることが決定的だ。3年前、原氏は辞任会見で「長年監督をやらせてもらった。そろそろ潮時」と語り、すっきりとした表情を見せた。巨人はその原氏に頼るしかなかったわけだ。

第511回
祝日前の日曜(7日)の夜、9時頃からはワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)・バンタム級1回戦の井上尚弥vsファンカルロス・パヤノ(ドミニカ)戦が行われ、井上があっという間のKO勝利。怪物的強さを見せつけた。

第510回
貴乃花親方をそんなにあっさり辞めさせていいのだろうか。今は反乱分子かもしれないが、現役時代は一時代を築いた名横綱だ。また、功績顕著で一代年寄になった横綱は4人しかいない。そんな功労者に対して、この対応は納得できない。

第509回
「World's 50 Most Marketable 2018」というランキングが発表された。当コラムでも何度か取り上げているが、今、世界で最も市場価値のあるアスリート50人のランキングで、イギリスのスポーツマーケティングメディア「SportsPro社」が判定し、発表したものだ。

第508回
テニスの試合を観慣れない人にとっては、4大大会を勝つことの大変さが今ひとつ実感できないのではないだろうか。いくつかの角度から、4大大会で優勝することの凄さを見ていくことにする。

第507回
女子体操のパワハラ騒動で浮き彫りになったのが、指導者と選手の外部からはうかがい知れない結びつきと指導者同士に潜在する対立だ。体操に限らずどの競技でも、指導者間の有望選手の取り合いはよくあることだ。

第506回
今度は日本体操協会の体質にメスが入った。東京オリンピックが2年後に迫る今年、競技団体の強権的な古い体質に対する選手や指導者など現場からの告発が相次いでいる。

第505回
100回記念の甲子園大会では、現在のあり方に対する議論も起こった。酷暑の甲子園で連戦を強いる大会のあり方や、決勝戦で限界を迎えた吉田投手に象徴される投手の酷使に対する疑問などだ。投球数に制限を設けるべきだという意見も目立った。
