加藤祐子

gooニュース編集者、コラムニスト・翻訳家
1965年東京生まれ。小学校時代を米ニューヨークで過ごす。英オックスフォード大学修士号取得(国際関係論)。全国紙社会部と経済部、国際機関本部、CNN日本語版サイト編集者(米大統領選担当)を経て、現職。2008年米大統領選をウオッチするコラム執筆。09年4月に「ニュースな英語」コラム開始。訳書に「策謀家チェイニー 副大統領が創った『ブッシュのアメリカ』」。
第83回
日本から流れ着いたものをどう扱うか、それは人の持ち物なのだと
加藤祐子
英語メディアが伝える「JAPAN」のニュースをご紹介するこのコラム、今回は太平洋の向こう岸に届き始めた津波の漂着物についてです。アラスカに流れ着いたサッカーボールが広く注目を集めたのに続き、宮城ナンバーのオートバイがカナダの海岸で見つかりました。
日本から流れ着いたものをどう扱うか、それは人の持ち物なのだと
第82回
あれから一年 英語メディアが写真で見せた当時と今そして日本を覆う信頼の破綻
加藤祐子
今回も「3/11」についてです。1年目を刻む今年の3月11日に向け、世界の多くの報道機関が現地取材し、被災者の今、原発の今、復興の状況、日本政治の今など、色々な思いを写真ギャラリーやビジュアル技術を駆使し、多岐にわたって報道していました。
あれから一年 英語メディアが写真で見せた当時と今そして日本を覆う信頼の破綻
第81回
東京避難も検討の事態と米紙も英米テレビでは「メルトダウンの内側」をドキュメンタリーに
加藤祐子
今週も東日本大震災と原発事故についてです。3/11から一年、当時と今を振り返る特集は英語メディアでも増え、民間事故調査委員会の報告書についても複数の媒体が取り上げました。英米では原発事故の最初の9日間を振り返るドキュメンタリー番組も放送され、「3/11」は世界にとっての悲劇なのだと、改めて思います。
東京避難も検討の事態と米紙も英米テレビでは「メルトダウンの内側」をドキュメンタリーに
第80回
1年前はどうで1年後の今はどうか震災1年に向けて増える英米の震災報道
加藤祐子
今週は震災と原発事故に関する記事についてです。福島第一原発を訪れた記事。1年前、実はどうだったのかを改めて点検する記事。そして1年たって何が変わったのか、変わっていないかを点検する記事。「3/11」にかける思いは日本人だけのものではないと、改めて思い至りました。
1年前はどうで1年後の今はどうか震災1年に向けて増える英米の震災報道
第79回
日銀の動きに市場も一部の英語メディアも驚きいまやQE競争の時代との説も
加藤祐子
今週は経済の話です。2011年通年のGDP成長率が実質0.9%減と明らかになり、翌日には日銀がデフレ脱却のため「インフレ目標」を初めて設定し、資金供給枠を10兆円拡大すると発表。この日銀の動きは一部の英語メディアにとっては意外で、かつ「嬉しい驚き」だったようです。
日銀の動きに市場も一部の英語メディアも驚きいまやQE競争の時代との説も
第78回
在日米軍再編について日米合同発表、奥に透けて見える「建国の父」たちの仕掛け
加藤祐子
今週は在日米軍再編についてです。日米両政府の発表は日本では当然大きいニュースとなり、アメリカではさほどでもない……といういつもの図式ですが、それでも、アメリカ「建国の父」たちが国の基礎に組み込んだ「仕掛け」が奥に透けて見えるのが、なかなか味わい深いとも言えます。
在日米軍再編について日米合同発表、奥に透けて見える「建国の父」たちの仕掛け
第77回
作物は安全なのに……かそれとも安全など信じられないか2つの異なる視点
加藤祐子
今週は日本の食べ物の安全性についてです。放射能汚染のリスクについて、2人の特派員が、かなり異なる視点から書いていました。対照的な記事が2つ揃って初めて全体の輪郭が整ったと言えるもので、それが放射能リスクを考える際の難しさを改めて示していました。
作物は安全なのに……かそれとも安全など信じられないか2つの異なる視点
第76回
日本の失われた数十年は作り話か?経済危機直面の欧米で議論
加藤祐子
2012年1本目の話題は、英米の日本通たちによる「『日本衰退論は作り話』という話は作り話か? 日本は反面教師ではないのか?」という議論についてです。日本は本当に言われているほどひどく衰退しているのか、本当に日本はひどく息苦しく住みにくい国なのか。
日本の失われた数十年は作り話か?経済危機直面の欧米で議論
第75回
北朝鮮の大ニュースに英語メディアは日本の動向にも注目
加藤祐子
今週は北朝鮮の話題です。金正日総書記の死去は世界全体に影響を与えかねない変化なので、どの国のメディアも北朝鮮の動きを速報すると共に、それに対する各国の反応を伝えました。英語メディアも北朝鮮の隣国・日本の動きを速報しました。
北朝鮮の大ニュースに英語メディアは日本の動向にも注目
第74回
英BBCが「日本のすごいお弁当」に注目少しずつ戻ってきた平常モード
加藤祐子
今週はがらりと趣向を変えて、お弁当の話題です。英BBCが日本の芸術的な「BENTO」を取り上げたからで、こういう軽い明るいノリの、いわば平常モードの日本報道が少しずつ戻って来たことに、9カ月という時間の流れを感じました。
英BBCが「日本のすごいお弁当」に注目少しずつ戻ってきた平常モード
第73回
「芯まで腐っていた」オリンパスが日本の企業統治の代表に
加藤祐子
今週もオリンパス問題です。第三者委員会による報告が発表され、株主と英語メディアは、暴力団関与は認められなかったという結論に大注目し、これまでの経営陣が「腐っていた」という強い表現を繰り返しました。日本企業を代表する存在として、オリンパスの再生が注目されています。
「芯まで腐っていた」オリンパスが日本の企業統治の代表に
第72回
「地獄をくぐり抜けてきた」戦う社長、ウッドフォード氏の帰還
加藤祐子
今週はオリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長の来日についてです。記者会見の映像は、戦わなくてもよかったのに敢えて戦った男が、「地獄をくぐり抜けて」なお、未だに戦い続けている姿と、その横にはまた別の、新聞記者としての戦いに勝った男の姿もありました。
「地獄をくぐり抜けてきた」戦う社長、ウッドフォード氏の帰還
第71回
出荷停止は福島の一地区のお米だけ……と英語見出しでは伝わりにくく
加藤祐子
今回は福島のお米についてです。大波地区の一戸の農家から基準値以上の放射性物質が検出され、大波地区の本年産米の出荷が停止になりました。この限定的な話に、多くの英語メディアは「Fukushima rice banned」という乱暴な見出しをつけました。主な原因は、英語圏の新聞製作の仕組みにありますが、福島との心理的距離感も関係ありそうです。
出荷停止は福島の一地区のお米だけ……と英語見出しでは伝わりにくく
第70回
福島第一を訪れた英語メディアが見たものそして米報告書が注目するベント
加藤祐子
今週は11月12日に報道陣が福島第一原発を訪れたことについてです。破壊の跡がそのまま残る現場の惨状を目にし、収束作業がいかに大変かということを、英語メディアは論調しました。同日、米原子力関係団体が、福島事故に関する報告書を発表し、ベントのタイミングについて注目していました。
福島第一を訪れた英語メディアが見たものそして米報告書が注目するベント
第69回
オリンパスが損失隠しを認め、浮かび上がったバブルの亡霊
加藤祐子
今週もオリンパス問題です。光学機器メーカーのオリンパスがバブル時代の証券投資で生じた損失を隠していたと発表したせいで、「バブルの亡霊」のようなものがボウッと浮かび上がったような不穏な感覚に襲われています。
オリンパスが損失隠しを認め、浮かび上がったバブルの亡霊
第68回
国際協調と国益の時に困難なバランス、その狭間の円売り介入
加藤祐子
今週は日本の円売り介入についてです。市場に衝撃を与えた割には効果が薄く一時的だと言われたり、効果が薄いが「通貨戦争」につながる恐れがあると指摘される一方で、G20首脳会議による対策に期待できないのだから日本としては無理もない措置だと理解を示す記事もありました。
国際協調と国益の時に困難なバランス、その狭間の円売り介入
第67回
今度は確かに「日本メディアは書かなかった」オリンパス問題でそらみたことかと
加藤祐子
今週は、日本企業の疑惑について英語新聞を読まないと詳しく分からないのは困ります――という話についてです。こういうことが続くと、英語読者が抱く「日本」のイメージと、日本国内の日本人が思う「日本」のイメージが乖離してしまいます。
今度は確かに「日本メディアは書かなかった」オリンパス問題でそらみたことかと
第66回
円高は病か症状か 何をどう治療すべきか
加藤祐子
今週は円高についてです。円高だから日本経済は大変だという通説というか「よくある話」のほかに、問題は円高ではなく他の部分を変えれば円高問題はなくなるという説もありました。
円高は病か症状か 何をどう治療すべきか
第65回
毅然と微笑む被災地をどうやって助ける?増税が好きな人はいないが
加藤祐子
今週は日本人が暴動せず、ゾンビになって金融街を占拠することもせず、それでも毅然と果敢に互いを助け合い、被災地を支援するにはどうしたらいいのだろうか、というような話です。
毅然と微笑む被災地をどうやって助ける?増税が好きな人はいないが
第64回
節電の夏、ニッポンの夏…が米の教訓に?正直を褒められ照れたり
加藤祐子
今週は、あまり話題にならなかった野田佳彦首相の訪米についてと、日本人の頑張りや正直さが一部でほめられていることについてです。
節電の夏、ニッポンの夏…が米の教訓に?正直を褒められ照れたり
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