井手ゆきえ
第416回
インフル対策2018、新薬「ゾフルーザ」の効果は?
インフルエンザの流行が始まっている。ワクチン接種は11月中に済ませるのが理想的だ。2回接種をするなら2~3週間ほど間隔を空け、12月中に2回目を接種するといい。

第415回
テニスで約10年の延命 孤独と運動不足の解消効果?
1975年から続くデンマーク・コペンハーゲン市在住の一般市民を対象とした大規模疫学調査「コペンハーゲン心血管研究(CCHS)」によると、スポーツの種類で延命効果が異なるらしい。

第414回
「1型糖尿病」に理解を、英首相は56歳で罹患
糖尿病の95%は生活習慣の乱れや肥満が原因。しかし、およそ5%の患者は、自分の免疫細胞に血糖をコントロールする「インスリン」を分泌する膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患の「1型糖尿病(1DM)」だ。そのほか、まれにウイルス感染や遺伝子異常に関連する1DMもある。

第413回
乳がんサバイバーの食事は糖質を控え、アブラナ科の野菜を
10月は乳がん啓発のピンクリボン運動期間で、街中にピンク色が溢れていた。期間中は、早期発見のみが注目されがちだが、近年は就労支援や生活指導など「その後」の毎日を支える動きが盛んになっている。

第412回
プチ整形の動機は「人目」より「自己満足」、日米で調査
日本でも中高年の「プチ整形(美容整形・医療)」希望者が増えているようだ。果たして、その動機は──。

第411回
大人の男性こそ風疹ワクチンを接種すべき理由
関東圏から始まった風疹の流行が続いている。子供の病気と勘違いされやすいが、患者の9割は20歳以上の成人だ。特に学齢期にワクチン接種を中断された30~50代の男性が、全患者の3分の2を占める事態になっている。

第410回
中途失明リスク20人に1人、中高年は「緑内障」に要注意
日本人が人生の途中で視覚を失う原因のトップは緑内障だ。少々古いが、日本緑内障学会が岐阜県多治見市の住民を対象に行った疫学調査「多治見スタディ(2000~01年)」によると、40歳以上で緑内障と確定診断された人は5%だった。普通に生活している中高年の20人に1人は中途失明リスクがあるわけだ。

第409回
「1日30品目神話」は過去の話に、米国心臓協会が声明
1985年、当時の厚生省が提唱した食生活指針に「1日30品目」というものがある。ようは多品目をバランスよく食べましょう、ということなのだが、実は、この「30」という数字にはこれといった根拠はない。

第408回
ブリーフvsトランクス、妊活するならどっち?
米ハーバード大学公衆衛生大学院の研究グループは、2000~17年にマサチューセッツ総合病院の不妊治療センターを受診した男性656人(年齢中央値35.5歳)を対象に、下着と精巣機能との関連を調査。

第407回
糖質は「ほどほど」が長生き!?糖質制限で肉摂りすぎにもご注意
昨今、すっかり悪役が定着した「炭水化物(糖質)」だが、極端に制限しても、死亡リスクが上昇するようだ。

第406回
妊活・避妊もアプリの時代、米FDAが「医療機器」として認める
米食品医薬品局(FDA)は、排卵周期に基づくバースコントロール法であるリズム法に基づくアプリ「Natural Cycles」を承認。世界で初めて同種のアプリを「医療機器」と認めた。

震災や水害など大規模災害時、ペットは飼い主が連れて「同行避難」するのが大原則だ。ただし、避難先で一緒に生活できるとは限らない。一時的にせよ、愛犬、愛猫と離れることを想定した時、飼い主は何ができるのだろうか。

第405回
飲酒と認知症、まったく飲まないのもリスクに?英研究
認知症リスクと見なされる「飲酒」だが、全く嗜まないのもリスクになるらしい。先日、英国医師会雑誌に認知症とアルコール摂取との関連に関する「ホワイト・ホール2試験」の結果が報告された。

第404回
中高年は湯船に漬かれ!循環器・睡眠不足の一石二鳥ケアに
科学誌「PLOS ONE」に載った愛媛大学の研究によると、中高年期の日本人は週に5回以上の入浴で動脈硬化リスクが低下し、血中BNP(心臓に負担がかかると増えるホルモン)の上昇が抑制されるようだ。

第403回
小学生男子の体力は現役アスリート並み!親は無理せず「給水所」役を
仏クレモン・オーヴェルニュ大学の研究チームは、8~12歳の男子12人と、19~23歳の一般成人男性12人、そして19~27歳の男性アスリート13人を対象に、年齢ごとの運動能力、運動後の回復力を比較した。

明日11日の山の日から夏休みという人も多いだろうが、日本列島は台風も去って再び酷暑が予想される。高齢者に限らず、誰でも「熱中症」になることを想定し、症状と緊急対応を頭に入れておこう。熱中症対策について世代別にまとめてみた。

第402回
「孤独を感じる遺伝子」が存在する!?幸福感とは負の関係
今年初め、孤独担当大臣を新設した英国から孤独と遺伝子に関する知見が報告された。英国では、人口の1割以上にあたる900万人が日常的に孤独を感じ、その3分の2が生きづらさを抱えているという。

第401回
「夜型」は死亡リスク1割増、肥満と同程度の健康リスク
フクロウ族は早起き鳥より死亡リスクが高いようだ。米ノースウェスタン大学の研究チームは、遺伝子型と生活習慣、環境との関連を調べる「英国バイオバンク研究」から、睡眠に関する質問に回答した43万3268人(平均年齢56.5歳、男女比はほぼ1対1)を抽出。睡眠パターンと疾病リスクの関連を解析した。

オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚ら、教団元幹部らの死刑が執行された。死刑廃止を訴える団体などは、松本元死刑囚は心神喪失状態で「受刑能力」を欠き、違法な執行である、と抗議した。「心神喪失状態」と「受刑能力」とは何を指すのか。

第400回
人類のIQは1975年以降、低下しつつある!?その原因は…
巨大脳を獲得することで独自の進化を遂げてきた人類。従来の仮説では、進化の歩みはとどまらず、人類の知能指数(IQ)は20世紀の間も着実に上昇したといわれている。この現象は世界35カ国の知能検査データを解析し、「人類の知能指数は、上昇し続ける」と結論したニュージーランド・オタゴ大学のJ.フリン教授にちなみ、「フリン効果」と呼ばれている。
