井手ゆきえ

医学ライター
医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。
第442回
子どもの中耳炎をスマホで検査、精度は病院の検査に匹敵
井手ゆきえ
ここ数年、「治療・診断アプリ」が医療用として認可されるケースが増えてきた。先月、米ワシントン大学の研究者らが中耳炎など耳の感染症をスマートフォン(以下、スマホ)で検出できる方法を開発し、注目されている。
子どもの中耳炎をスマホで検査、精度は病院の検査に匹敵
第441回
認知症の原因は「口の中にいる細菌」かもしれない
井手ゆきえ
6月4~10日は「歯の健康週間」である。「歯の健康」というと虫歯の予防に関心が行きがちだが、最近は口腔内の細菌叢が全身の健康に影響する可能性が指摘されている。
認知症の原因は「口の中にいる細菌」かもしれない
第440回
高血圧の基準値は据え置きも管理は厳格化へ、治療ガイドライン改訂
井手ゆきえ
世界の高血圧治療は一時の「緩やかな降圧」から一転、「厳格に管理」の流れにある。一昨年25年ぶりに改訂された米国のガイドライン(GL)では、高血圧の基準値を従来の140/90mmHgから、130/80mmHgへ変更。同じ値を採用してきた日本の動向が注目されていた。
高血圧の基準値は据え置きも管理は厳格化へ、治療ガイドライン改訂
長く続く「おねしょ」は「夜尿症」という病気?保険診療で治療できる方法
井手ゆきえ
あまり知られていないが、5月28日は「世界夜尿症デー」だ。2015年に子どもの失禁に関する国際小児尿禁制学会と欧州小児泌尿器科学会議が制定したもので、5歳を過ぎても続くおねしょ、「夜尿症」は治療できる病気であること、育て方や心理的な問題ではないことを啓発する目的で定められた。
長く続く「おねしょ」は「夜尿症」という病気?保険診療で治療できる方法
第439回
病的な不安の陰に「過剰な責任感」と「考え続ける義務感」
井手ゆきえ
封入した書類がそろっているか幾度も確認し、封を剥がし数えないと落ち着かない。こんな経験は誰にでもあるだろう。ただ、意思に反して確認行動を繰り返し、仕事や生活に支障を来す場合は全般性不安障害や強迫性障害と診断されることもある。
病的な不安の陰に「過剰な責任感」と「考え続ける義務感」
第438回
ナトリウムとカリウムの最適摂取量は?18ヵ国10万人調査から
井手ゆきえ
血圧、心血管疾患と関係が深いミネラルといえばナトリウム(Na)とカリウム(K)である。簡単にいうとNa、つまり塩分過多では血圧が上昇し、Kの摂取量が多いと血圧は下がる。世界保健機関(WHO)は1日の摂取基準としてNa2.0グラム未満、K3.5グラム以上を推奨している。
ナトリウムとカリウムの最適摂取量は?18ヵ国10万人調査から
第437回
アルコール依存症、断酒ではなく「減酒」で治療できる薬が登場
井手ゆきえ
先月5日、アルコール依存症(使用障害)に対する飲酒量低減薬「ナルメフェン塩酸塩水和物(製品名セリンクロ錠/大塚製薬)」が上市された。
アルコール依存症、断酒ではなく「減酒」で治療できる薬が登場
第436回
精子を元気にする意外な食べ物とは?レバーやホルモンはNG
井手ゆきえ
エルサレム・ヘブライ大学の研究者が1973~2011年に実施された研究から精子数のデータをまとめたもので、北米、欧州全土、豪州、ニュージーランドなど先進国では、40歳未満の男性の精子濃度が52.4%低下、総精子数は59.3%に減少したという。
精子を元気にする意外な食べ物とは?レバーやホルモンはNG
第435回
コンビニ多用で突然死リスク増加?米調査より
井手ゆきえ
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)によると、全国のコンビニエンスストア(以下、コンビニ)数は、5万5979店舗(2019年2月時点)、同月の延べ来客数はおよそ12億7000万人。
コンビニ多用で突然死リスク増加?米調査より
第434回
4月24日から世界予防接種週間、豪では子宮頸がん撲滅も予測
井手ゆきえ
日本で予防接種法に基づき、自治体が主体となって無料、あるいは一部自己負担で定期接種を実施する【A類疾病】は、4種混合ワクチンなど13種類。自己負担の任意接種はロタウイルスワクチン、おたふく風邪、インフルエンザなど5種類が認可されている。
4月24日から世界予防接種週間、豪では子宮頸がん撲滅も予測
「鍼灸」の意外な効果、今や眼精疲労など幅広い治療で注目
井手ゆきえ
鍼灸と聞くと肩こりや腰痛、事故などの後遺症に特化したものと思いがちだが、実はさまざまな疾患、症候群、不定愁訴に対して効果が認められ、無作為化比較試験(RCT)によるエビデンス(科学的根拠)の積み上げが進んでいる。
「鍼灸」の意外な効果、今や眼精疲労など幅広い治療で注目
第433回
1日に3.5時間以上のテレビ視聴で6年後に記憶力低下?英国の調査から
井手ゆきえ
いま現在のテレビ視聴時間が、6年後の記憶力に影響するようだ。英国からの報告。
1日に3.5時間以上のテレビ視聴で6年後に記憶力低下?英国の調査から
第432回
腕立て伏せが40回できれば心血管疾患リスクはかなり低い
井手ゆきえ
自重にせよ、マシンエクササイズにせよ、筋トレブームが続いている。米国医師会が発行するJAMAネットワークに掲載された報告によれば、腕立て伏せを40回以上できる中年男性は、心血管疾患(心筋梗塞や狭心症)のリスクがかなり低いという。
腕立て伏せが40回できれば心血管疾患リスクはかなり低い
第431回
大音量×長時間で「音響性難聴」リスク増加、音楽好きはご用心
井手ゆきえ
今月3日は「国際耳の日」。電話の発明者であり、聴覚障害者の教育に力を尽くしたグラハム・ベル氏の誕生日が由来で、今年のテーマは「セーフティ・リスン──安全な鑑賞」だった。
大音量×長時間で「音響性難聴」リスク増加、音楽好きはご用心
第430回
大人の不眠にも「ゆりかご」は効果あり、フランスの研究から
井手ゆきえ
良質の睡眠が心身の健康に必要なことはもう常識。ところが、日本の一般成人の5人に1人は不眠に悩み、およそ15%が日中に過剰な眠気を感じているという(厚生労働省調査)。
大人の不眠にも「ゆりかご」は効果あり、フランスの研究から
子どもが朝起きられない原因は「スマホ睡眠障害」だけじゃなかった
井手ゆきえ
最近は、スマートフォンの普及による子どもの「スマホ睡眠障害」が話題になっているが、果たして……。
子どもが朝起きられない原因は「スマホ睡眠障害」だけじゃなかった
第429回
安静時でも細く長い胸の痛み…更年期以降の女性に多い「微小血管狭心症」
井手ゆきえ
毎年3月1~8日は「女性の健康週間」だ。各地の啓発イベントはもっぱら妊娠・出産関連のテーマだ。人生100年時代の昨今、更年期からそれ以降にも目を向けたい。
安静時でも細く長い胸の痛み…更年期以降の女性に多い「微小血管狭心症」
第428回
「梅毒」激増の異常事態、高リスク者は定期検査が必要な理由
井手ゆきえ
急増している「梅毒」。昨年1年間の患者数は、一昨年の届け出患者数を1000人あまり上回る6923人となった(2019年1月7日集計分/国立感染症研究所データ)。未集計分を考慮すると、およそ半世紀ぶりに7000人台に迫る勢いで、もはや異常事態といえる。
「梅毒」激増の異常事態、高リスク者は定期検査が必要な理由
第427回
がん罹患率トップは長崎県で最下位は沖縄県、「全国がん登録」初集計
井手ゆきえ
先月16日、厚生労働省から2016年の「全国がん登録」の結果が報告された。同年に施行された「がん登録推進法」に基づき、国主導でがん患者をデータベース化したもので、初の集計結果となる。
がん罹患率トップは長崎県で最下位は沖縄県、「全国がん登録」初集計
第426回
大腸内視鏡検査を受ける「間隔」はどれくらいがいいか
井手ゆきえ
受けたくない検査の一つに大腸内視鏡検査がある。事前の食事制限や下剤の服用のほか、検査時に鎮静剤を使うので、検査後の自動車運転が禁じられるなどわずらわしい。
大腸内視鏡検査を受ける「間隔」はどれくらいがいいか
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