井手ゆきえ
第447回
認知症予防は「健康的な生活」に尽きる!?WHOのガイドラインより
ただ今認知症治療薬の開発は連戦連敗中。だから、というわけではないが、今年、WHO(世界保健機関)が初めて認知症および認知機能低下「予防」ガイドライン(GL)を公表した。

全国的にも夏休みに入るこの時季は、海に限らず、河川、湖沼、水泳プールなどで起こる「水の事故」に注意したい。ただ、いくら防止に努めても、事故が起きる時は起きる。万が一水に落ちた際に、自分自身や子どもが助かる確率を少しでもあげるために何ができるのだろう。

第446回
「超加工食」1日1食以上で死亡率62%上昇、スペインの研究より
ウルトラ・プロセスフード、つまり「超加工食」を1日4サービング(1日1~2食程度)以上食べると、全死因の死亡率が62%上昇するようだ。超加工食とは五つ以上の防腐剤や着色料、乳化剤などを含む加工食品のこと。

第445回
セックスレス傾向は英国でも、既婚者・同棲中のカップルで
日本はセックスレス傾向だといわれるが他国も同じらしい。英国の医学誌「BMJ」に掲載されたレポートによると、2000年以降、英国民のセックス頻度は著しく低下。特に既婚者や同棲中のカップルで顕著だという。

第444回
熱中症は梅雨明けからが本番、今から対策のおさらいを
まだ6月だが、熱中症対策をおさらいしておきたい。熱中症は炎天下でのスポーツや労働中に生じる「労作性熱中症」のイメージが強いが、屋内でも「非労作性熱中症」が発生する。

第443回
離乳開始期から「卵」も試していい、厚労省のガイド改訂
今年3月、「授乳・離乳支援ガイド」(厚生労働省、以下ガイド)が12年ぶりに改訂された。食物アレルギーに関する最新研究を反映し、離乳食に関する項目に手が加えられている。

第442回
子どもの中耳炎をスマホで検査、精度は病院の検査に匹敵
ここ数年、「治療・診断アプリ」が医療用として認可されるケースが増えてきた。先月、米ワシントン大学の研究者らが中耳炎など耳の感染症をスマートフォン(以下、スマホ)で検出できる方法を開発し、注目されている。

第441回
認知症の原因は「口の中にいる細菌」かもしれない
6月4~10日は「歯の健康週間」である。「歯の健康」というと虫歯の予防に関心が行きがちだが、最近は口腔内の細菌叢が全身の健康に影響する可能性が指摘されている。

第440回
高血圧の基準値は据え置きも管理は厳格化へ、治療ガイドライン改訂
世界の高血圧治療は一時の「緩やかな降圧」から一転、「厳格に管理」の流れにある。一昨年25年ぶりに改訂された米国のガイドライン(GL)では、高血圧の基準値を従来の140/90mmHgから、130/80mmHgへ変更。同じ値を採用してきた日本の動向が注目されていた。

あまり知られていないが、5月28日は「世界夜尿症デー」だ。2015年に子どもの失禁に関する国際小児尿禁制学会と欧州小児泌尿器科学会議が制定したもので、5歳を過ぎても続くおねしょ、「夜尿症」は治療できる病気であること、育て方や心理的な問題ではないことを啓発する目的で定められた。

第439回
病的な不安の陰に「過剰な責任感」と「考え続ける義務感」
封入した書類がそろっているか幾度も確認し、封を剥がし数えないと落ち着かない。こんな経験は誰にでもあるだろう。ただ、意思に反して確認行動を繰り返し、仕事や生活に支障を来す場合は全般性不安障害や強迫性障害と診断されることもある。

第438回
ナトリウムとカリウムの最適摂取量は?18ヵ国10万人調査から
血圧、心血管疾患と関係が深いミネラルといえばナトリウム(Na)とカリウム(K)である。簡単にいうとNa、つまり塩分過多では血圧が上昇し、Kの摂取量が多いと血圧は下がる。世界保健機関(WHO)は1日の摂取基準としてNa2.0グラム未満、K3.5グラム以上を推奨している。

第437回
アルコール依存症、断酒ではなく「減酒」で治療できる薬が登場
先月5日、アルコール依存症(使用障害)に対する飲酒量低減薬「ナルメフェン塩酸塩水和物(製品名セリンクロ錠/大塚製薬)」が上市された。

第436回
精子を元気にする意外な食べ物とは?レバーやホルモンはNG
エルサレム・ヘブライ大学の研究者が1973~2011年に実施された研究から精子数のデータをまとめたもので、北米、欧州全土、豪州、ニュージーランドなど先進国では、40歳未満の男性の精子濃度が52.4%低下、総精子数は59.3%に減少したという。

第435回
コンビニ多用で突然死リスク増加?米調査より
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)によると、全国のコンビニエンスストア(以下、コンビニ)数は、5万5979店舗(2019年2月時点)、同月の延べ来客数はおよそ12億7000万人。

第434回
4月24日から世界予防接種週間、豪では子宮頸がん撲滅も予測
日本で予防接種法に基づき、自治体が主体となって無料、あるいは一部自己負担で定期接種を実施する【A類疾病】は、4種混合ワクチンなど13種類。自己負担の任意接種はロタウイルスワクチン、おたふく風邪、インフルエンザなど5種類が認可されている。

鍼灸と聞くと肩こりや腰痛、事故などの後遺症に特化したものと思いがちだが、実はさまざまな疾患、症候群、不定愁訴に対して効果が認められ、無作為化比較試験(RCT)によるエビデンス(科学的根拠)の積み上げが進んでいる。

第433回
1日に3.5時間以上のテレビ視聴で6年後に記憶力低下?英国の調査から
いま現在のテレビ視聴時間が、6年後の記憶力に影響するようだ。英国からの報告。

第432回
腕立て伏せが40回できれば心血管疾患リスクはかなり低い
自重にせよ、マシンエクササイズにせよ、筋トレブームが続いている。米国医師会が発行するJAMAネットワークに掲載された報告によれば、腕立て伏せを40回以上できる中年男性は、心血管疾患(心筋梗塞や狭心症)のリスクがかなり低いという。

第431回
大音量×長時間で「音響性難聴」リスク増加、音楽好きはご用心
今月3日は「国際耳の日」。電話の発明者であり、聴覚障害者の教育に力を尽くしたグラハム・ベル氏の誕生日が由来で、今年のテーマは「セーフティ・リスン──安全な鑑賞」だった。
