
小川たまか
年間で子どもの自殺が一番多いのは夏休み明け――。内閣府が公表した調査結果に注目が集まっている。いじめ報道は定期的に繰り返されるが、いじめはなくならない。大人たちは解決に向けた議論を行っているのか。また、本当の問題点をマスコミは報じているのだろうか。

最終回
飲み会でのセクハラ被害に対し「それを利用して上手くやらないと」と言ったある女性がいる。だが「自分だったらそれを利用して上手くやる」と思うこと自体が、支配する者が作った構造にはまっている。女性に生まれたら男性に媚びを売るか、反抗して嫌われるかのどちらかの選択肢しかないことを、自ら認めるようなものだ。

メディアの大再編が加速するのではないか――。日経新聞による英フィナンシャル・タイムズの買収劇以降、そんな話がまことしやかに語られるようになった。「メディア大再編」は本当に加速するのだろうか。その真贋を探る。

第6回
セクハラ、マタハラ、モラハラ、パワハラ、アルハラ、オワハラ……。○○ハラスメントと名付けられた言葉は多い。ニュースで新しい「○○ハラ」が流れるたびに、ネット上では「また○○ハラかよ」といったつぶやきが見られる。「○○ハラ」の言葉を嫌う人の「なんでもかんでもハラスメントだ」という言葉について考えてみたい。

第5回
2014年は政府が「輝く女性」という言葉を使ったこともあり、良くも悪くも働く女性たちに関する記事を書くとそのたびに反応が大きかった。ニュースサイトでも関連記事をよく目にしたと思う。だが、当の女性たちを安心・納得させることができるような前向きな記事がその中にどのぐらいあっただろうか。

第4回
「ダイバーシティ」とは言葉の意味としては「多様性」であり、人種や国籍、性別、年齢など属性にとらわれない社会が目指されている、ということはわかる。しかしそれでは、自分は日々の生活の中で「多様性」を無視せずに行動できているのか。そもそも多様性を無視しない行動とは何なのか。

第3回
同じように部下に指示を出しても、男性上司だと「上司らしい」と捉えられ、女性上司だと「上司気取り」と煙たがられる。こんな偏見があるのはなぜでしょうか。

第2回
男女平等という言葉を聞くとき、「女性も男性と同じように働ける社会」を想像する人もいるのかもしれません。でも女性たちが訴えてきたことは、男性社会の中で女性が働くことではなく、弱者がその存在を認められるように社会が変わることです。

第1回
昨年10月に世界経済フォーラムが発表したジェンダー・ギャップ指数ランキングをご存知でしょうか。「経済活動の参加と機会」「教育」「健康と生存」「政治への関与」の4項目で男女格差を調べたものですが、日本は142ヵ国中104位でした。日本より順位が低いのは多くは中東やアフリカです。

第483回
放送開始直後から賛否両論が噴出したドラマ『明日、ママがいない』。ストーリーが終盤に近づきつつある今も、論争は続いている。そもそもこの大ブーイングは妥当なのか。語られることのなかった騒動の論点を、改めて考察する。

第460回
村田奈津恵さんや桜塚やっくんが命を落とした自動車・鉄道事故。行楽の秋、これらの悲痛な事故から我々はどんな教訓を学ぶべきか。一瞬の気の緩みから起きる事故を回避するため、常日頃から心得るべきリスク回避法を考える。

第412回
田中眞紀子文科相の「3大学不認可騒動」以降、世間では大学の乱立に異を唱える教育関係者や識者が増え続けている。しかし、それは氷山の一角に過ぎない。日本の大学の質が暴落している背景には、もっと深い課題が山積している。

第375回
国会で審議が始まった「子ども・子育て新システム」に対して、賛否の声が分かれている。反対派が指摘するのは、民間の保育事業参入を促進することが、保育の質を低下させる不安だ。待機児童を救う目的の民間参入は“悪”なのだろうか。

第368回
日本で今、子どもの「学力格差」が拡大しているという。国にとっては子どもの学力低下を助長する頭の痛い問題だ。足もとでは、文科省も本腰を入れて調査に乗り出した。明らかになってきたのは、「家庭の所得による学力格差」が歴然と見て取れることだ。

第19回
気になりつつも汗の臭いを放置!男性の4人に3人が「制汗剤使わない」
汗のにおいが気になる季節がやってきた。30~40代のサラリーマンの約70%が「自分や周囲の体臭や汗のにおいは気になる」と答えている。しかし、「汗のにおいが気になる」からといっても、制汗剤は使わないようだ。

第16回
夫の育児参加意識は意外に高い!?それでも妻が不満な理由とは
先日、東京都文京区の広沢区長が育児休暇を取得して話題となったが、「父親の育児参加」意識が高まっているようだ。ところが、約90%の男性が育児参加は必要と考えているにも関わらず、妻たちの評価は未だに辛い。
