
山崎 元
第298回
東京地裁は書籍の電子データ化を有料で請け負う「自炊代行」の適否が争われた訴訟に対して、東京都内の代行業者に対して複製の差し止めを命じた。電子化した書籍のPDFファイルを持ち歩くのが日課の筆者にとって、これは大変残念なことだ。

第297回
新型iPhoneの売り出しは、予想していたよりも静かなものとなった。利益面の主力商品であるiPhoneは伸び盛りの時期をすでに過ぎ、アップルの「成長の限界」が見えてきたように思える。一iPhoneユーザーとして、同社が進むべき道を考えたい。

第296回
ドラマ『半沢直樹』や『週刊ダイヤモンド』の銀行特集を読むと、銀行員の出世競争の厳しさや、それに負けて出向させられることの無念さが描かれている。だが、出向とは本当にそれほど悪いものなのか。この機に新しい出向の形を考えてみたい。

第295回
NISA(少額投資非課税制度)の申込書類受付開始は、今年2013年の10月1日だ。すでに口座開設を申し込んだ人もまだの人も、この機にNISAの正しい活用法をもう一度よく確認しておこう。 NISAはぜひとも合理的に活用したい。

第294回
経済の問題を考えるにあたって、見落とされがちだが、重要な発想法についてお伝えしたい。それは、「合計で考える」視点の転換だ。たとえば、ベーシックインカム、確定拠出型年金、NISA、公的年金などを「合計」で考えるとどうなるか。

第293回
東京大学は、学内の議論を経て、当初目指していた「秋入学」路線を4学期制へと変更した。東大と海外の他大学の交流は深まるだろうが、筆者はそれで東大卒業生がより魅力的になるようには思えない。真にあるべき「東大改革」とはどんなものか。

第292回
国が中心となって民間の企業やプロジェクトに投資する「官製ファンド」の設立が相次いでいる。今年になってから設立された6ファンドは、全て担当官庁が異なる。霞ヶ関で起きているファンドブームが抱える問題は、民業圧迫だけではない。

第291回
数日前ツイッターで、財政再建の観点から社会保障費の拡大を批判する小泉進次郎氏の発言を、賞賛するツイートを見つけた。父・小泉純一郎氏が首相だった時にも社会保障費の抑制には熱心だった。おそらく、小泉親子は「大きな政府」が嫌いなのだ。

第290回
『週刊ダイヤモンド』8月3日号は、ヘッジファンドの大特集を掲載している。ヘッジファンドの存在感が増しているのは間違いないが、彼らは実際、どういう人々なのだろうか。また個人投資家は、彼らをどう見たらいいのだろうか。

第289回
7月21日に行われた参議院選挙で、民主党は当初の予想通りの大敗を喫した。今や、「民主党公認」という肩書きは、候補者にとってマイナスのブランド価値となっているように見える。民主党は再建すべきか、それとも解体すべきだろうか。

第288回
厚生年金と国民年金の積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、アベノミクスによる円安と株価上昇に乗じて、リスク資産への配分を増やす「基本ポートフォリオ」の変更を発表した。しかしその前提は、やはりおかしい。

第287回
女子フィギュアスケートの安藤美姫選手が出産を公表したことは、大きな波紋を広げた。「父親は誰か」など、彼女のプライバシーを探る報道が過熱している。安藤選手は果たして公人と言えるのか。プライバシー報道の在り方を改めて考えたい。

第286回
東京都議会議員選挙で惨敗した民主党を見る限り、最大野党は消滅したと見るべきだろう。自民党にとっても国民にとっても、今回の参院選が持つ意味は極めて大きい。自民党が参院選でも大勝し、「ねじれ」を解消できた場合に何が起きるのか。

第285回
米国の「出口」観測に対する警戒感により、世界の市場は不安定な状況が続く。足もとで下落が激しい中国などの新興国をはじめ、米国や日本の市場は今後どのように動くのか。いずれ訪れる「出口」に備えて、マネーの運用戦略を考えてみよう。

第284回
最近、あちこちのメディアで行われているのが、広告と連動した投資教育セミナーや、その内容をまとめた記事の作成だ。筆者も最近、ある新聞社の依頼で資産運用の講演をしたが、事前に主催社に資料を送ったところ、大量のクレームが付いた。

第283回
ダイエットは、一般の関心が高いテーマだ。しかし、多くの方法や書籍が次々出てくること自体が、その達成の難しさを示唆している。今回は、体重を85キロから17キロも落とすことに成功した、筆者のダイエットの軌跡をお伝えしたい。

第282回
先週、ある大手家電メーカーの依頼で、この会社の確定拠出年金の有効な使い方について講演した。アベノミクスでマーケットが盛り上がっているなか、この会社での講演内容を基に、確定拠出年金の有効な使い方を読者にお伝えしよう。

第281回
5月23日に日経平均で前日比1143円安の大幅下落となった株式市場の“激震”だが、相場は足もとでも乱高下を続けている。ただし、筆者の計算では株価はまだ大いに安いと言えるレベルだ。今の局面で、個人投資家はどうすればいいのか。

第280回
今週号の『週刊ダイヤモンド』の特集「経済ニュースを疑え!」の中で、同編集部は自ら「株式投資特集で予測を外しまくっている」と猛省している。なぜ、経済誌の予測は外れるのか。また、投資家が株特集を読むときの心得とはどんなものか。

第279回
新しい投資優遇税制のNISA(日本版ISA)。始まるのは来年からだが、その専用口座の獲得を巡る戦いが、金融機関の間ではすでにかなりの熱気を帯びている。日本版ISAを失敗せずに上手に活用する、注意事項とコツをお知らせしよう。
