
莫 邦富
第65回
経済的に取り残されている印象が強い中国の西部地区。しかし、この女性たちの写真を見れば、あなたの先入観は打ち砕かれるはずだ。

第64回
いつものことだが、今回も高速鉄道事故を受けて、中国ではメディアに対して厳しい報道管制が敷かれている。しかし、今回ばかりは、中国メディアもあの手この手を使って抵抗を試み始めた。

第63回
中国高速鉄道事故で、国民の怒りの矛先は、鉄道部(部は日本の省に相当)に向けられている。巨額の予算を使い、公安警察まで有する同部は、「鉄老大」という異名を持つ。黒社会の組織の頭が「黒老大」と呼ばれていることを考えると、その存在の特異さをご理解いただけるだろう。

第62回
中国は、ハードの面から見れば、高速鉄道という文明の利器を得て、新幹線のある日本との距離を大きく縮めたといえよう。しかし、高速鉄道文化というソフトの面から見れば、先を走る日本には遥かに及ばない。そのことを示すエピソードを紹介しよう。

第61回
成都市内を歩き回ると、「休閑」という言葉をよく耳にする。中国語では、「休閑」とはのんびり過ごすこと、レジャーを楽しむことをいう。休閑文化の発達は成都の豊かさを現すだけでなく、生活を楽しむ中産階級が裾野を広げていることをも意味している。

第60回
1度目に沖縄を訪れたら、3年間の有効期間内ならば何回でも日本に入国できる数次ビザの発給が、中国人観光客を対象に始まった。その効果で、中国での沖縄人気は高まっている。しかし、肝心の沖縄はどこか盛り上がりに欠けるようだ。

第59回
昨年、安徽省を訪れた日本人が13万人だったのに対して、日本を訪問した同省の住民は5500人程度にすぎなかった。安徽省にいくら観光資源が多いといっても、この差は大きすぎる。

第58回
近年、四川省成都に熱いまなざしを向ける日本企業は多いが、商用以外での同省と日本との行き来はいまひとつ伸びていなかった。しかし、6月に直行便が就航し、双方向の人的交流が加速することが期待されている。

第57回
やや自慢になるが、私は海外のメディアでレノボやハイアールを最も早く取り上げた人間の一人だと自負している。成功する中国企業の共通項は、時として自らを野良犬と形容するほどのハングリー精神だ。

第56回
就職難の中国では、海外での留学・就職体験は大きなプラス材料だ。日本での経験も本来はそう評価されるべきだろう。ところが最近は、状況が少し変わってきているようだ。

第55回
「日本への団体旅行を復活させる」という中国政府・訪日団の発言に、日本の観光業界関係者は胸をなでおろしたことだろう。しかし、ぬか喜びは禁物だ。中国側は注文をつけることも忘れてはいなかった。

第54回
温家宝首相の来日を機に、中国人観光客が戻ってくる可能性が出てきた。そこで、少なからぬ数の自治体が映画で名を売った北海道の真似をしようと動き出している。だが成功のヒントはむしろ油絵で人を引きつけた中国・周荘にあるのではないか。

第53回
西北は遠い。安くて豊富な労働力を求めて進出したとしても、輸送コストでメリットが相殺されてしまう。しかし、沿海部で労働力不足が恒常化し、市場のフロントが段々と内陸部へ広がっていくなか、まず中国企業の西北部を見る目が変ってきた。

第52回
日本の百貨店業界にとって受難の時代が続いている。2010年の全国百貨店の売上高は、14年連続で下がり続けており、1982年以来、28年ぶりの低水準にまで陥ってしまったと報じられている。東日本大震災が起きた今年の売り上げはおそらくもっと落ち込むだろうと思う。

第51回
「新居に家電製品や高級家具を買いそろえた中国人は、やがて上質な食器を求めるだろう」。2004年、私はそう予測を立てた。実際、生活水準が向上してきた中国では食器の彩を求める時代がやってきたようだ。

第50回
2008年末、映画「非誠勿擾」(邦訳:狙った恋の落とし方。)の放映で、北海道の人気が中国で一気に高まった。映画と観光地との相互依存関係は、いくら語っても語り尽くせない。日本には中国人の心を捉えた多くの名作がある。その“記憶の遺産”をもっと中国人観光客誘致に生かすべきではないだろうか。

第49回
1人当たりのCO2排出量は、日本は中国の約2倍あることをご存じだろうか。省エネ先進国の日本は、じつはいつの間にかエネルギーを散漫に使い込む国になっていた。今回の電力不足を機に持つべき心構えは、期間限定の我慢ではなく、ライフスタイルの見直しではないか。

第48回
桃の花見はしても桜の花見にはあまりなじみがなかった上海で、桜の花見ブームが起きている。本来なら日本で花見をしようと考えていた市民が地元の公園に群がった背景には、福島原発事故もある。

第47回
日本に居住する外国人コミュニティとしては約80万人という最大の規模を誇る在日中国人社会。被災地の復旧・復興に貢献しようと、並々ならぬ決意を書き記したメールが筆者のもとに続々と届いている。その一部を紹介しよう。

第46回
予断を許さない状況が続く福島第一原発での冷却作業のために62メートルのアームを持つ中国製の特殊ポンプ車が無償で提供されたニュースを耳にした人は多いだろう。その送り主の三一重工は、チリ鉱山落盤事故の救出作業でも活躍した中国を代表する特殊建機メーカーだ。
