莫 邦富

莫 邦富

作家・ジャーナリスト
1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。
第85回
NECとレノボとの提携に見る日中企業協力の新しいビジネスモデル
莫 邦富
NECと中国レノボの統合会社が日本でPCのシェアを伸ばしている。背景にはレノボの調達力があるという。かつて日本企業が相手にしなかった中国企業も、その努力で急成長を遂げてきた。日中双方の企業が手を携えて、市場を切り開く新しいビジネスモデルを構築する時代がやってきた。
NECとレノボとの提携に見る日中企業協力の新しいビジネスモデル
第84回
上海との直行空路が開通する佐賀県は「チャイナロード」と「貨物輸送」で差別化を
莫 邦富
講演で佐賀県を訪れた。依頼文書には「中国交流元年」とある。今さらと思ったが、来年の1月に中国の春秋航空が佐賀空港に定期便を飛ばすという。中国観光客の誘致の目玉は「温泉と和食」という紋切り型の構想を捨て、ぜひ磁器の地を活かした差別化を考えてほしい。
上海との直行空路が開通する佐賀県は「チャイナロード」と「貨物輸送」で差別化を
第83回
中国では企業トップ自らSNSを活用日中企業の対応に大きな落差あり
莫 邦富
経済広報センターの調査によると、日本の大企業がSNSを活用している比率は高くない。中国では多くの企業トップがSNSの代表である「微博」に書き込んでいる。日中の落差は大きい。中国に進出した日系企業のSNS活用は大きな課題の一つと認識すべきだ。
中国では企業トップ自らSNSを活用日中企業の対応に大きな落差あり
第82回
知的所有権戦略の重要性を再認識!他人の物になった「クレヨンしんちゃん」と「莫邦富」の苦い教訓
莫 邦富
「クレヨンしんちゃん」商標を使う中国食品大手が香港で上場する。だが、この商標は版元である双葉社のものではない。かく言う私も同じよう経験をした。日本企業は改めて中国における知的所有権戦略の重要性を再認識し、対策を打つべきだ。
知的所有権戦略の重要性を再認識!他人の物になった「クレヨンしんちゃん」と「莫邦富」の苦い教訓
第81回
4大卒があぶれ職業学校卒が浮上する西北の建設現場に感じた労働力不足時代の足音
莫 邦富
11月下旬、「シルクロードの町」蘭州を訪れた。その建設現場で労働力不足を感じさせる横断幕を見た。いま中国では労働力不足が全国的に広がる中で、4大卒が就職に苦労し、手に技能を持つ職業技術学院卒が重宝されるという現象が起こっている。
4大卒があぶれ職業学校卒が浮上する西北の建設現場に感じた労働力不足時代の足音
第80回
中国がこれから労働力輸入国になる前兆!?雲南省の国境の町で見た外国人労働者の現場
莫 邦富
中国南部・雲南省にある国境の町を訪れた。地元の少数民族と容姿は同じなのに、話しかけるとずっと微笑み続ける少女たちに出会った。ミャンマーから働きに来ているのだ。こうした光景は中国がやがて労働力輸入国になる前兆かもしれない。
中国がこれから労働力輸入国になる前兆!?雲南省の国境の町で見た外国人労働者の現場
第79回
中国のミニブログ「新浪微博」活用を積極化する日本企業への提案こうやってフォロワーを増そう
莫 邦富
中国版SNSの代表である「微博」を積極的に活用しようとする日本企業が増えている。だが、地方自治体系ではフォロワー数が非常に少ないものもある。公式認証であるVマークを獲得するなど、フォロワーを増やすいくつかの提案をしてみたい。
中国のミニブログ「新浪微博」活用を積極化する日本企業への提案こうやってフォロワーを増そう
第78回
歴史とロマンを再現する上海航路の行方は中国人の心を掴んだ発信力に左右される
莫 邦富
来年3月の上海航路の営業開始に向けて、長崎が沸き立っている。同市で情報発信のツールとして、膨大な利用者がいる中国のミニブログ「微博」に目を付けた。その発想は正しいが、中国人がどんな観光環境の中にいるのかを、しっかり把握するところから始めるべきではないか、と思われる。
歴史とロマンを再現する上海航路の行方は中国人の心を掴んだ発信力に左右される
第77回
深セン工場のストライキに対応遅れたシチズン問われるコンプライアンスと危機管理意識
莫 邦富
中国では、かつて「西鉄城」という日本のブランドは凄い存在だった。「西鉄城」とはシチズンの中国名だ。この「西鉄城」が再び労使紛争で注目を浴びている。確かにストライキへの対応には多くの疑問が残った。この紛争からどんな教訓を得ることができるのだろうか。
深セン工場のストライキに対応遅れたシチズン問われるコンプライアンスと危機管理意識
第76回
上海詣でからターゲットを地方へ世界遺産黄山をもつ安徽省に売り込みに行った山梨県の成果と動揺
莫 邦富
日本の地方自治体の中国における観光キャンペーンは上海詣でがお定まりのコースだ。しかし、今回は山梨県がターゲットを変え安徽省を訪れた。予想以上のメディアが取り上げてくれた点では大成功。一方、安徽省の観光資源も視察して課題も浮かび上がった。
上海詣でからターゲットを地方へ世界遺産黄山をもつ安徽省に売り込みに行った山梨県の成果と動揺
第75回
貿易見本市の低迷と豪華客船の寄港香港紙「明報」の速報記事に見る中国経済の外需から内需へのシフト傾向
莫 邦富
世界経済に暗雲が立ち込めるなか、香港の新聞「明報」から送られたニュース速報を見ると、興味深いことがわかってくる、それは輸出志向型経済から内需重視型経済への明らかなシフトである
貿易見本市の低迷と豪華客船の寄港香港紙「明報」の速報記事に見る中国経済の外需から内需へのシフト傾向
第74回
北九州・アジア環境都市サミットに見た日本の役割とボランティアたちの驚くべき献身
莫 邦富
今、アジア環境都市サミットという国際会議に参加するために、北九州に来ている。環境問題は守備範囲外の私が、なぜこの会議に顔を出したのか。
北九州・アジア環境都市サミットに見た日本の役割とボランティアたちの驚くべき献身
第73回
日本の温泉の魅力を脅かす中国の温泉ブーム
莫 邦富
豪華な施設に至れり尽くせりのサービスーー。温泉リゾートは、もとより日本の専売特許ではない。中国の温泉ブームを見ていると、観光の大きな魅力のひとつである日本の温泉の先行きに不安を感じる。
日本の温泉の魅力を脅かす中国の温泉ブーム
第72回
忘れられる存在になりつつある温州の危機感
莫 邦富
前回のコラムでは、中国経済の主要モデルの1つである「温州モデル」と最近起きた企業経営者の連続夜逃げ事件を取り上げた。今回はこのテーマをさらに深掘りするとともに、当事者である温州市の問題意識について触れたい。
忘れられる存在になりつつある温州の危機感
第71回
中秋の節句を前に起きた夜逃げ現象に温州モデルの限界を見る
莫 邦富
個人経営企業がその主力を成し、中国における民営経済の代表例のひとつとして注目を集めてきた浙江省温州市。しかし、ここにきて、その温州モデルの限界を物語るような出来事が相次いでいる。
中秋の節句を前に起きた夜逃げ現象に温州モデルの限界を見る
第70回
サービス改善を誓った五島列島の“Cホテル”のこれからを見てみたい
莫 邦富
本コラムの読者の方々は、筆者が過去何度か五島列島の某ホテルのサービスを厳しく評価していたことを覚えていらっしゃるだろう。数日前、そのことに関連して、長崎県観光連盟の担当者から一通のメールが届いた。
サービス改善を誓った五島列島の“Cホテル”のこれからを見てみたい
第69回
夕陽と西日の受け止め方に見るインバウンド観光ビジネスの新視点
莫 邦富
大半の中国人は西の山々に沈む夕陽は見飽きるほど見ている。だが、海に沈む夕陽を見たことのある中国人は少ない。だから、日本人がありふれていると思う日常の風景が、外国人にとっては希少価値の高い観光資源かもしれない。石垣島の御願崎でそう思った。
夕陽と西日の受け止め方に見るインバウンド観光ビジネスの新視点
第68回
県の境目を打ち破って観光客を誘致する岡山の旅行会社
莫 邦富
先日、観光関連の取材で岡山県を訪れた。地元での受け入れ窓口となった旅行会社が組んでくれた訪問先には、香川県に属するある島が含まれていた。
県の境目を打ち破って観光客を誘致する岡山の旅行会社
第67回
五島バスターミナルホテルに見る細部に神が宿るホテルの条件
莫 邦富
前回のコラムで、長崎県五島市にあるCホテルの問題点を指摘した。今回は、同コラムの後半で比較対象として少し触れた五島バスターミナルホテルの良さについてさらに詳述したい。
五島バスターミナルホテルに見る細部に神が宿るホテルの条件
第66回
新疆ウイグルと五島列島の某ホテルサービスの質が良いのはどちらか?
莫 邦富
こう聞かれれば、誰もが後者の五島列島と答えることだろう。しかし、それは、先入観というものだ。筆者と友人のこの夏の体験をお話ししよう。
新疆ウイグルと五島列島の某ホテルサービスの質が良いのはどちらか?
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