
莫 邦富
第26回
廖承志、高碕達之助、岡崎嘉平太…。読者諸賢は、粉骨砕身して戦後の日中民間交流の礎を築いた先人たちの名前をご存知だろうか。歴史を知れば、今の日中関係がいかに尊いものであるかが分かるはずだ。

第25回
中国の通信機器メーカーの華為は、いまや国際特許出願件数でパナソニックと世界トップの座を争う存在だ。とはいえ、注目すべきはR&D力だけではない。路上販売までさせる今どき珍しい猛烈な新人教育制度に、同社の強さの源泉はある。

第24回
地元市民に愛される目立つ存在であるがゆえに、成都イトーヨーカ堂は抗議デモの標的となりやすい。今回も投石によって店舗の窓ガラスが割られるなどの被害を受けた。中国側もこのようなことを許し続ければ、日本と「政冷経熱」どころか「政冷経冷」に陥りかねない。

第23回
国家間の対立が深まると、一般市民の冷静な声はともすれば専門家と呼ばれる人たちの壮語の前にかき消されがちだ。今回の日中のケースもそれに当てはまるだろう。そこで、ブログや著書を通じて等身大の日本を中国に伝え続ける在日中国人たちに注目してみた。

第22回
経済を飛行機にたとえるなら、中国政府は4発のエンジンを持ちたいと考えてきた。珠江デルタと長江デルタはその2つ。しかし第3、第4のエンジンがなかなか見つからなかった。そこへ意外な地域が浮上してきた。河南、安徽、湖北、湖南、江西、山西の6省からなる中部である。

第21回
中国人船長の釈放を巡っては、日本国内では批判が多いようだが、国際社会では大局的観点に立った正しい決断だったと評価されている。日中が経済的に切っても切れない関係になっていることは、数字を見れば明白であり、両国とも反省すべきところは反省し、波風に耐え得る関係を作らなければならない。

第20回
海南省といえば、多くの中国人は「天涯海角」という言葉を思い浮かべる。つまり地の果てという意味だ。しかし、その地の果てでも人件費が高騰し、労働者を十分に確保できないケースが増えている。

第19回
上海には浦東国際空港と虹橋国際空港の2つの空港がある。さしずめ前者は成田空港、後者は羽田空港だ。虹橋空港はアクセスの良さから国際空港として再評価されている。しかし空港と各都市を結ぶ交通網の運営ソフト面は、課題山積だ。

第18回
以前このコラムで成田空港の中国語案内の改善を求めたが、この記事が中国で大反響を呼んだ。きっかけは中国メディア各社による無断転載であり褒められたものではないが、同空港のその後の対応を評価する声や逆に中国の他言語表示を心配する声が目立つなど、意外な展開に驚いた。

第17回
ハングル一本化の道をひた走ってきた韓国で、楽しみながら漢字を学べる学習マンガが大ヒットしている。一方、北海道千歳では、中国人の私も驚くような漢字の有効活用で、観光誘致活動が展開されている。アジアで漢字が再評価されはじめた。

第16回
中国人の目から見ても、日本の衰退はもはや明らかだ。しかし何より驚かされることは、事態がここまで深刻化しても、日本はあくまで他力本願であり、それでいて隣国・中国のバブル崩壊を期待するかのような論調が多いことだ。

第15回
「三非」とは、外国人の非合法入国(不法入国)、非合法滞在(不法滞在)、非合法就職(不法就労)のことを言う。蛇頭と密航者を量産してきた中国は、今やその逆バージョンの「三非」問題に悩まされている。

第14回
先週、このコラムで成田空港にある、中国語になっていない中国語案内について指摘した。どうやら素早く改善が図られたようだが、指摘された問題だけに対応するだけではだめだ。「一を知り十を推す」問題意識でインフラ整備を見直すべきだ。

第13回
日本の観光立国への意気込みは本物だと認めよう。しかし7月30日付の朝日新聞を読んで目が点になった。紙面には、成田空港とその地元の中国人観光客誘致の努力を報じる記事が掲載されているが、写真にある中国語案内を読んで、びっくりした。

第12回
中国人観光客争奪戦は、日本と韓国の間だけではなく、アフリカそして南太平洋に浮かぶ小さな島々にまで広がっている。熾烈な戦いの最前線を追った。

第11回
中国における陶磁品の都といえば、江西省景徳鎮市を想像する読者は多いだろう。しかし6月にスウェーデン王室が結婚式の“引き出物”に選んだのは、河北省唐山市の陶磁器だった。色眼鏡を外し、本物を見極める術を海外から教えられることになった。

第10回
労働力が無尽蔵にあると思われている中国は、実は慢性的な求人難の状態に陥っている。今年に入り相次ぐストの背景には、「民工荒」すなわち労働力不足問題がある。安い労働力の提供のみを中国に求める企業は、大きな思い違いをしている。

第9回
韓国のある不動産開発会社が上海の不動産投資希望者らを済州島で建設中のリゾート村に招き、巨額の売買契約を成立させたという。海外の不動産に向かうチャイナマネーの争奪戦で、韓国は日本を数歩リードしつつある。

第8回
世界各国が、中国人観光客の争奪戦を繰り広げている。たかが観光客と侮るなかれ。その経済波及効果は抜群だ。しかし、中国政府にとって外交カードであり、またサービスの質を求め始めた中国人観光客は物言わぬ客ではない。

第7回
先週に続き、サッカーW杯での驚きの発見をお伝えしたい。黒竜江省にある地ビールメーカーの広告がなんと競技場に掲げられていたのだ。その背景を辿ると、外資も群がる中国ビール市場の激戦模様が見えてくる。
