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第13回
多くのギタリストはデジタルよりもアナログな技術を好み、ギターのデザインは新型よりも半世紀前のものが優れていると信じて疑わない。しかしそれは単なる固定観念にすぎない。企業組織にも似たような傾向がある。社内的なサービスを、アウトソースする際に、アナログ時代の経緯にとらわれすぎて失敗する事例は多い。

第12回
ビジネスリーダーは自社のITに物足りなさを感じている。現在のシステムは、要求を受けて処理するように構築され、戦略的なイノベーションを起こしたり新しい方向性を示すようには作られていない。10年の遅れを取り戻すために、野心的で新しいテクノロジー、リスクの高いモデルに投資ができるITリーダーシップを求めている。

第11回
あるエレベーター管理会社は自社で収集したデータから、不動産物件のオーナーに販売する商品を生み出した。それは、オフィスビルの各階の乗降者数を記録し、各テナント企業に訪問する人数の増減をその企業の業績との相関を分析し、賃貸契約を持つ物件オーナーへ助言するというサービスだ。

第10回
現在、官民を問わず、産業ごとに様々なペースで3段階の「デジタル・ディスラプション」(デジタル化による破壊的変革)が生じている。第1段階では、あらゆる場所にインターネットにつながる安価なセンサーが広がる「モノのインターネット(Internet of Things)」が起きている。

第9回
大企業にも終わりが確実にやってくるが、それは非常にゆっくりと訪れる。その主な理由とは、旧来の商品には、減っていくとはいえ忠実な顧客層がついている。そこからもたらされる収入はしばらく続いていくためだ。現在のキャッシュフローは、デジタルの強力な代替品を育成、発展させる投資へと振り向けるべきだ。

第8回
多くの組織ではITコストの最適化に対する備えがまだ不十分である。企業全体におけるコストの現状の可視化が欠けていたり、経営幹部レベルでのサポートが不足しているためだ。ITコストの「最適化プログラム」にとって核心をなすのは変化をマネジメントすることだ。

第7回
iOS 7を搭載した新端末には企業のビジネスユーザー向け端末としても様々な改善が見られる。かねてからアップルには、この点においての機能強化が切望されていた。今後、企業のモバイルセキュリティ戦略は、iOS 7を想定したものに改変すべきだ。

第6回
歴史的に見て、製造業でもサービス業でも、製品開発・管理にITが関与することはめったになかった。しかし今は、まったく違う。一部のサービス業では目下、製品開発の権限はCIOが担っている。今後はあらゆるサービス業で当たり前になり、同様の変化は製造業でも起こり始めている。

第5回
今から10年後、2023年の世界とはどのような姿だろうか。人々は生活や仕事のあらゆる側面でデジタル情報をそれとは意識せずに活用するようになっているだろう。そのインフラを支えるサービス事業者の条件、さらに、そうした時代に有効な組織戦略とはどのようなものか。

第4回
多くの組織は、自社が「何を」「どのように」行うかを認識していても、「何のために」事業を行っているのかを理解している組織は、ほとんど存在しないのではないか。対して、市場をリードする傑出した組織や人物はみな、「何のために」から考え・行動し、結果をもたらしている。

第3回
今年の新しいキーワードとして、「データ主導型マーケティング」が高い期待を集めている。しかし、期待を過剰に誇張することよりも現実を知ることが重要だ。最近のIBMの調査によると、データ主導型活動の量と、そのマーケティングの成功は相関するとしている。

第2回
現在のデジタル・マーケティングの世界では、マーケティング資産の構築からキャンペーンの策定にいたるあらゆる面で、決定論的なアプローチに移行する動きが見られる。かつては口先だけだった“顧客の理解”は、いまや最新の科学になっている。

第1回
【新連載】急速に進むデジタル化は、あまねくCEOに革新を迫る
現在、さまざまな産業においてテクノロジーの活用が大きなビジネスチャンスとなっている。にもかかわらず、自ら率先してテクノロジーを活用しているCEOはごく少数だ。ビジネスリーダーは、“経営ラウンジ”でのんびり時間をつぶしていてはいけない。今すぐ行動を起こすべきだ。
