2013.9.10 シリア情勢緊迫化で原油上昇も介入後は早期終結期待で下落か シリア情勢緊迫化を受けて、原油価格は一段高となった。8月26日に米政府は「化学兵器をアサド政権が使用したことにほぼ疑いの余地はない」との見解を示し、27日にはオバマ大統領からの命令があればシリアを攻撃する準備ができているとの米国防長官…
2013.8.6 米景気回復で製造業生産増加 今秋以降商品市況は上向く 世界的に製造業の生産が上向く今秋以降の商品先物市況は、これまでとは異なる動きを見せるだろう。これまで上昇が目立った商品は、米国のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)やガソリンであった。石油の最大消費国である米国の景気…
2013.7.10 今年後半は金下落に歯止め 銅市況回復 原油は下落傾向 まだ4月の急落の余韻が残っている商品市場では、6月にも再び金、銅、原油など主な品目が下落した。6月の下落となると2012年と印象が重なる。しかし、12年は欧州債務危機による景気の下振れが大きな懸念材料であったが、13年は米国の量的緩和が出口…
2013.6.11 内部の意見対立続くOPEC 生産据え置きで原油価格下落 5月31日に開催されたOPEC(石油輸出国機構)の第163回総会では、生産目標の据え置きが決定された。これを受けて原油先物価格は下落した。据え置き決定は、「ほぼ」予想通りであったが、OPEC内での意見の対立が原油価格の下落につながった。
2013.5.13 金・原油・銅下落は固有の要因大需給均衡で強弱の相場観交錯へ もう1カ月ほど前になるが、国際商品市況が急落し、資源需給が急緩和に向かっているとの観測につながった。金、原油、銅とタイプが異なる代表的な商品市況が下落を主導した。
2013.4.9 新技術と企業買収によって成長を生む米国のシェール革命 日米の景気回復観測が持続する中で、3月後半は、日本株と米国原油の相場上昇が目立った。日米独の株価をドル建てで比較してみると、欧州株が下落傾向で推移し、米国株の上値が重くなるのに対し、日本株は上昇を続けた。日銀新体制による追加金融緩…
2013.3.13 シェール革命と金融緩和観測の後退で原油価格の上値は重い 原油価格(ブレント)は、2月前半に1バレル当たり120ドル近くにまで上昇した。世界景気の回復基調や中東・北アフリカの地政学問題を考えると、原油価格はさらに上昇するようにも思えた。しかしその後、原油価格は上値が重くなり、3月初めにかけて下…
2013.2.12 先進国通貨がそろって下落商品相場上昇につながる公算 基軸通貨であるドルの下落が国際商品相場の上昇要因だとされることが多い。もちろん、それ以外の要因も各国際商品の相場を変動させる。例えば、2011年以降の各商品の相場動向を見ると、ドル相場よりも大きく影響した要因がある。
2013.1.16 金融緩和でも金は買われず上昇基調は転機を迎えたか 円建て金相場が上昇している。1月に入って東京工業品取引所(TOCOM)の金先物は1グラム当たり4700円台と2011年9月以来の高値を記録した。もっとも、これは円安ドル高が進行しているためだ。
2012.12.11 景気の先行き示す銅の市況直近の底堅さは景気持続示唆か グローバルな産業景気の動向が敏感に反映される国際商品市況は、景気の先行指標としても注目される。特に銅市況が示す方向は的中率が高いとされ、「ドクター・カッパー(銅博士)」と呼ばれるほどである。同じ金属でも、金(ゴールド)とは、かなり…
2012.11.13 原油と天然ガス価格の二重構造国際市況に比べ割安な米国価格 米国のエネルギー市況を見ると、年初に比べて、原油価格は1割超の下落となっているが、天然ガスは2割超も上昇した。これは、シェールガス革命で天然ガス価格は下がり、中東の地政学リスクによって原油市況が押し上げられているというイメージとは異…
2012.10.16 日米中欧の景気刺激策相次ぐも効果は小さく商品市況は頭打ち 1カ月前、政策面で原油や金など国際商品の市況を押し上げる材料が相次いだ。中国政府による公共投資計画の承認、ECBによる南欧国債の買い取り表明、FRBによるQE3の発表と、市場参加者の平均的な想定よりも積極的な政策対応が行われた。