2019.6.27 上値が重い銅相場が示す世界経済の足取りの弱さ 国際商品相場が動き始めた。金は1トロイオンス当たり1400ドルを突破して、6年ぶりの高値を付けた。原油は、イランが米国の無人偵察機を撃墜したことをきっかけに5%前後の急騰となった。こうした中、世界景気の先行指標として注目される銅相場は上…
2019.6.3 原油相場は目先は値を戻すも夏以降は産油国の協調次第か 高値圏にあった原油相場に変調が見られる。米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は4月23日に1バレル当たり66.60ドル、欧州北海産のブレント原油は25日に同75.60ドルと、それぞれ昨年10月以来の高値を付けたが、その後、上値…
2019.5.8 イラン産禁輸より協調減産への疑念大きく原油の上値は限定的 原油相場は高値圏で推移している。米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が3月20日に節目の1バレル当たり60ドルを上回り、欧州北海産のブレント原油も4月4日に節目の同70ドルを突破、その後も高値を更新する動きを見せた。
2019.4.1 米中協議、中国経済を過度に楽観する銅相場に割高感あり 世界景気の先行指標として注目される銅相場は高値圏にある。銅は、2017年にEV(電気自動車)関連商品の一角と見なされ、相場上昇に弾みがついた後、18年6月にはチリの大鉱山でのストライキ懸念から1トン当たり7300ドル台の高値を付けた。
2019.3.4 減産見通しに米中摩擦和らぐも 原油相場の需給は逼迫せず 原油相場は上昇傾向で推移している。昨年12月下旬の安値の後、35%前後持ち直して、欧州北海産のブレント原油は1バレル当たり67ドル台、米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は同57ドル台となっている。
2019.2.4 一進一退を繰り返す金相場 世界経済減速は上昇材料に 足元の金相場は一進一退を繰り返している。昨年末は世界的な景気減速や株価下落への懸念が深まり、投資家のリスク回避姿勢が強まる中、安全資産とされる金の相場は上昇基調で推移した。
2019.1.14 19年は原油相場は夏場に 銅は後半にかけて持ち直す 18年を振り返ると、前半は、世界景気が拡大傾向を続ける中、エネルギーの代表である原油は上昇傾向をたどり、ベースメタルの中心である銅は高止まり、安全資産とされる金は下落気味に推移した。
2018.11.26 トランプ発言で原油価格急落 産油国減産も小幅の見通し 10月3日の原油相場では、米国のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は1バレル当たり76.90ドル、欧州の北海ブレントは同86.74ドルと、共に2014年11月以来の高値を付けた。
2018.10.29 金利上昇は金相場の売り材料も地政学・政治リスクが下支え 金相場は、1~4月は1トロイオンス当たり1300ドル台と高値圏で推移していたが、5月半ばにはその大台を下回り、8月半ばには1200ドルを下回って一気に1159ドルの安値を付けた。その後、1200ドル前後で推移したが、10月に入ってやや上昇し、足元は1220…
2018.10.1 供給不安定で原油高止まりも米中貿易摩擦が上値を抑える 8月半ばには、銅が1トン当たり6000ドルを下回り、金が1トロイオンス当たり1200ドルを割り込んだ。共に節目となる価格を下回って大幅に下落した印象がある。しかし、原油は小幅な下落にとどまり、足元は高値をうかがっている。国際指標のブレント原…
2018.9.3 中国需要減懸念で足元下落も 中長期の銅相場は上昇基調か 銅相場は、世界景気の動向をにらみながら一進一退で推移していたが、6月には世界最大の鉱山であるチリのエスコンディーダでの労使交渉が難航するとの見方から、1トン当たり7348ドルと4年超ぶりの高値にまで上昇した。
2018.7.30 ドル高、米金利上昇、貿易戦争 金相場の調整局面は続く 4月以降、金相場が下落傾向で推移している。5月半ばには、節目である1トロイオンス当たり1300ドルを下回り、その後、やや持ち直す場面もあったものの、7月19日には1211ドルと1年ぶりの安値まで下落した。
2018.7.2 小幅増産合意も需給緩和せず原油価格は当面高止まりか OPEC(石油輸出国機構)は6月22日に定例総会を開催して、7月から2017年1月より続く協調減産を緩和し、小幅増産を行うことを決定した。
2018.6.4 米イラン制裁再開は供給減要因 産油国の協調減産緩和の公算 OPEC(石油輸出国機構)と非OPEC産油国の閣僚会合が6月22~23日に開催される。これら産油国は、日量約180万バレルの協調減産を続けている。協調減産は、当初、2017年1~6月の予定で始まったが、2度の延長が決議され、現在は18年末までとなっている…
2018.5.7 シリア、ロシア、イラン 地政学リスクが相場押し上げ このところ、国際商品相場が地政学的な要因によって変動している。目立つところでは、アルミニウムが3月末比で一時36%高、ニッケルが同25%高、パラジウムが同11%高などとなっている。
2018.4.2 足元値戻す原油 反落の銅金は高値継続だが天井低い 各国の株価が乱高下を続ける中、国際商品相場は全体として方向感を欠く展開となっている。原油の国際指標である欧州北海産のブレント原油は、2月13日には1バレル当たり61.76ドルと、1月25日に付けた71.28ドルから13%下落していたが、3月23日には同…
2018.3.5 シェールが上値抑え、インフレ懸念が下値を支える原油相場 原油の国際指標である欧州北海産のブレント原油は、1月25日に1バレル当たり71.28ドルを付けた後、2月9日には同61.77ドルまで13.3%下落した。この間、米国の株価(S&P500株価指数)は、1月26日をピークに2月9日には一時11.8%安まで下落した。
2018.2.5 原油は足元高値を更新も不需要期の春にかけ上値重い 原油相場は、2017年6月下旬にかけて弱含む推移となっていたが、その後は上昇傾向を続け、足元では4年ぶりの高値となっている。欧州北海産のブレント原油は1バレル当たり70ドルを超え、米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)…
2018.1.9 原油も銅も上値は高くない 適温相場が続く国際商品市況 経済の体温を測るとされる国際商品市況は、適温を続けている。ドル建て国際商品相場全般の動向を示すロイター・コアコモディティーCRB指数は、2016年1月に14年ぶりの低水準を付けた後、上昇したが、17年に入って頭打ちとなった。