CAR and DRIVER
4thモデルとなる新型は日産の最新技術を結集。世界初のVC(可変圧縮比)ターボを組み合わせたe-POWER、先進4WDシステムのe-4ORCE、そして新プラットフォームを採用。上質で快適な“アウトドアも楽しめるSUV”を目指した。スタイリングはタフ&エレガント。個性たっぷりである。

A110が、デビュー後初となる大幅リファインを実施した。とはいえ、すでに完成度の高かった内外装デザインに手が加えられることはなく、ラインアップの見直しと一部グレードでのエンジンパフォーマンスの向上、マルチメディアシステムのアップデート(アップルカープレイ&アンドロイトオートへの対応)がメインメニューになっている。

SF90は、エンツォ・フェラーリが設立した“スクーデリア・フェラーリ”90周年を記念したスーパーモデル。マラネロ製量産モデル初のPHEV車で4L・V8ターボと3基のモーターを搭載。システム最高出力は史上最強の1000psに達し、EVとして25km走る。トップスピードは340km/h。静粛にして圧倒的に速い4WDカーである。

BEVは“特別なクルマ”から、いよいよ“生活のパートナー”になる。トヨタbZ4XとSUBARUソルテラでツーリングを楽しんで、そう確信した。試乗コースは、金沢から軽井沢を目指すルート。富山までは高速を走り、一般道を南下して岐阜の奥飛騨へ、さらに長野の松本へ向かい、そこで乗り換えて軽井沢まで走る約260kmの道のりだ。筆者は富山生まれで、首都圏と実家を行き来する際に今回と重複するルートをたびたび利用している。そこを最新のBEVで走るとどう感じるだろうか?

ポロは、兄貴分のゴルフやパサートと同様に、“VWの基幹モデル”という表現がふさわしい。派生モデルを含めたグローバルでの累計生産台数は2050万台以上。日本国内での累計販売も、およそ30万台に達する。紛れもなくのブランドを代表するモデルの1台である。人気の秘密は高い完成度だろう。華やかな印象は希薄だが、VWらしい質実剛健さが存分に味わえる。乗るほどに愛着が増す存在だ。

現行モデルの12thカローラは「ロングセラーだからこそ変わらなければならない」をテーマに「誰もが気負いなく乗れる」歴代モデルのDNAを受け継いで、トヨタの「もっといいクルマづくり」を実践した意欲作である。その実力はVWゴルフとガチンコ勝負できる世界トップレベルに仕上げられている。ラインアップは全方位。ハッチバック(スポーツ)を皮切りに、セダン、ワゴン(ツーリング)、クロスオーバーSUV(クロス)が揃う。そしていま、さらに走りに振った魅力的なモデルが加わる。GRカローラだ。4月に北米仕様が公開されたが、今回は右ハンドル・日本仕様の魅力を紹介しよう。

マツダ・ラージ商品群第1弾、CX-60の予約受注がスタートした。CX-60は新開発FRプラットフォームと、直列6気筒エンジンが話題のプレミアムSUV。「ドライビングエンターテインメント」をキーワードに、人生を一層豊かにする存在を目指している。日本仕様のパワーユニットは2.5LPHEV/3.3L直6ディーゼル48VマイルドHV/3.3L直6ディーゼル/2.5Lガソリンの4種。価格は299万2000円から626万4500円。CX-5からの乗り換え層はもちろん、輸入車をターゲットに据えた多彩な商品戦略を構築している。

アルカナはルノー独自開発ハイブリッド車。ドッグクラッチ方式の新型変速機が、スムーズ&パワフルな走りを実現。WLTCモード燃費は22.8km/Lをマークする。

新型はボディサイズを拡大して存在感を主張。パワートレーンはガソリン/ディーゼル/PHVの3種。ボディはHBとワゴン。新型はVWゴルフ8の好ライバルである。

イタリアンコンパクトBEVが日本に上陸した。500eは完全新世代。118psのモーターを積み、一充電当たりの走行距離は335km。お洒落な造形が最大の魅力だ。

6thモデルは、暮らしを豊かにすることを目指した“新クリエイティブムーバー(生活創造車)”。AIR(エアー)とSPADA(スパーダ)の2シリーズを用意し、パワートレーンはe:HEVハイブリッドと1.5Lターボ。ボディサイズは全車3ナンバー。スタイルはボクシー&シンプル。スパーダには上級のプレミアムラインを設定する。

296GTBは、フェラーリの新たな主役。時代が求める環境性能を備えたMRスポーツである。3L・V6ターボ(663ps)とモーター(167ps)を組み合わせ、システム出力830psを実現。最高速は330km/hに達し、EVとして25km走る。エレガントでレーシーな造形にはかつての“ディーノ”の面影が宿る。

サクラは軽自動車規格のBEV。日産アリア/リーフの弟分という性格のエントリーモデル。47kW/195Nmのモーターと20kWhのバッテリーを搭載し1充電当たりの航続距離は180km(WLTCモード)。街乗りが得意である。

三菱からは、日産サクラとメカニズムを共用しながらも、エクステリアとインテリアの雰囲気が異なるSUVテイストの軽BEV“eKクロスEV”が発売される。

ボルボ日本初導入となるバッテリーEVのC40リチャージは、オンラインのみでの販売となる。今回は前後2モーターを搭載し408psをたたき出すツインに試乗。

リーフに続く日産の最新BEV、アリアの販売がスタートした。まずは5月に発売したB6(2WD)というベーシックモデルに試乗した。

iX3は人気の高いX3のBEV。内外装はそのままに286psのモーターと総電力量80kWhのバッテリーを搭載。満充電の航続距離は508㎞。駆動方式はRWDだ。

JEEPのフラッグシップが、フルモデルチェンジ。新型は3列シート仕様を新設定。パワーユニットは3.6L・V6。駆動方式は4WD。全長は5200mmに達する。

最新アウトバックは、伸びやかなサイズに最新メカニズムを搭載。最上級モデルとして快適性と走りを追求した。エンジンは直噴1.8Lターボ。駆動方式は4WDである。

最新の8th・VWゴルフ(ゴルフ8)の日本上陸から半年たらずで加わったTDIは、機能性と経済性がバランスした本命モデル。発売を待っていた人は多いに違いない。2L直4ディーゼルターボのスペックは150ps/360Nm。1.5L直4ターボを積むeTSIと最高出力が同じで最大トルクは110Nmも大きい。WLTCモード燃費は20.0km/L。eTSIの17.3km/Lを2割近く上回る。
