CAR and DRIVER
三菱のフラッグシップ、新型アウトランダーは全車が地球に優しい2モーター式PHEV。EVとして83~87km走り、普通と急速充電に対応。クルマの電力を家庭用としても使える。駆動方式は4輪の駆動力を自在に制御する4WD。堂々としたスタイリングの内側には、3列シート/定員7名の広々キャビンを用意する。つまりすべてが最新&上質仕様。まさに意欲作である。

“笑顔”のクルマが誕生した。ワゴンRスマイルはスタイル重視のユーティリティモデル。リアドアは便利なスライドタイプ。主要グレードはマイルドハイブリッドだ。

C-HRは、コンパクトSUVの人気が高まりはじめた2010年代前半、他メーカーにはない個性的なデザインと、欧州でも通用する走行性能を兼ね備えた、独自の世界戦略クロスオーバーを生み出そうという企画から始まった。最初に披露されたコンセプトモデルから雰囲気を変えることなく市販車に仕上げた容姿は、登場から間もなく5年を迎える現在でも目を引く。

新型5th・CクラスはSクラス譲りのスタイリングと最新機能の持ち主。パワーユニットは全車4気筒になり、ガソリンとディーゼルの48Vマイルドハイブリッドと、EVとして100km走るPHVを設定する。いち早く上陸したセダンのC200の実力を探った。

新型NXは次世代レクサスの幕開けを告げるプレミアムクロスオーバー。電動化ビジョン“レクサス・エレクトリファイド”のもと、PHEVモデルをラインアップに加え、スタイリングからプラットフォーム、安全デバイスまですべてを一新した。パワーユニットは2.5L+モーターの電動仕様(PHEV&ハイブリッド)と、新開発2.4Lターボ、2.5LNAのガソリンを設定する。

カローラは1966年に誕生。以来12世代にわたり愛されている“ワールドスタンダード”だ。大先輩は1stモデルでカーライフをスタートさせ、兄貴たちは“レビン”で走りの楽しさに目覚めた。そしていま、シリーズ初のSUV、カローラクロスが誕生。スタイリッシュで機能的なキャラクターは、どんな物語を生み出すのだろうか。

8thゴルフにワゴンボディのヴァリアントが追加された。新型はハッチバックと同様の48Vマイルドハイブリッド仕様。ホイールベースを延長した実用設計が光る。

世界を見据えたスポーティ5ドア。爽快な走りを追求!次の50年先を見据えた自信作、11thシビックが登場した。新型は世界累計2700万台を超える実績を背景に、ホンダならではの徹底的な“人間中心設計”。ボディはクーペライクな5ドアHB、エンジンは1.5Lターボ(182ps/240Nm)、6速MTとCVTを設定する。キーワードは「爽快シビック」である。

ランドクルーザーは“威風堂々”のワールドクラス4WD。灼熱の砂漠、極寒の雪原はもちろん都会でも強い存在感を放つ。14年ぶりに登場した最新300系はすべてを新設計。エンジンはガソリンが3.5L、ディーゼルは3.3LのV6ツインターボ。日本仕様はダカールラリーの経験を生かしたGRスポーツを含め5グレード構成。すでに長いウエイティングリストを持つ超注目モデルだ。

SUBARUのフラッグシップ、新型アウトバックの6thモデルは伝統のツーリング性能と本格SUVに匹敵するタフさを磨いたクロスオーバー。日本仕様は北米モデルをベースに、高効率1.8Lボクサーターボ(177ps)と最新の安全・運転支援機能アイサイトXを搭載。ラインアップはリミテッドEXとXブレイクEXの2種。発売は12月を予定している。

Kカーはさまざまなジャンルが揃い、生活に彩りを与えるクルマ。自由な発想に溢れている。スズキのニューカマー、ワゴンRスマイルはユーティリティとデザイン性を磨いた実力車。便利な両側スライドドアと、愛くるしいマスクがチャームポイントだ。ラインアップは3タイプ。主要グレードはマイルドハイブリッド仕様。安全装備も充実している。

EQA250は、クロスオーバーSUVのGLAをベースに開発されたBEV。最高出力190psのモーターと66.5kWhリチウムイオン電池を組み合わせWLTCモード422kmの航続距離を実現した。専用フロントグリルが特別感を主張し、価格はディーゼル仕様のGLA200d比137万円高。静かな走行フィールと走行時CO2排出ゼロの環境性能がアドバンテージになる。

NEWS!すでに予約受注を開始していた8th VWゴルフが正式デビューした。新型は全4グレード構成。パワーユニットは全車VW初の高効率48Vマイルドハイブリッド(=eTSI)。1L直3ターボ(110ps)と1.5L直4ターボ(150ps)が選べる。伝統のHBスタイルはCd値0.275の空力フォルム。室内はデジタル化が徹底され、モダンな印象と使い勝手を追求している。駆動方式はFFだ。

最新4thアウディA3が上陸した。A3は、1996年の誕生以来、四半世紀にわたって世界で多くのユーザーの支持を集めるプレミアムコンパクトだ。

現在、国産/輸入を含めてさまざまなクロスオーバーSUVが販売されているが、SUVであることを“免罪符”であるかのようにして、ボディサイズは年々拡大傾向にある。運転しやすいコンパクトなサイズがいい――そんなユーザーの本音を形にしたモデルが、トヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキーだ。

ノート・オーラが登場した。フェアレディZやアリアが新生日産を“象徴”するモデルなら、8年ぶりにフルモデルチェンジしたノートは“ビジネス”を支える1台。販売台数で頑張る必要があり、幅広いユーザーを獲得しなければならない。日産は「シリーズで戦う」という戦略を立てており、さまざまな派生モデルを設定する計画があるようだ。

ルノー・メガーヌRS(ルノースポール)は、世界トップの走行性能を誇るFFモデル。すべてが走りのためにファインチューニングされている。マイナーチェンジを受けた最新モデルのラインアップは、RSとRSトロフィーの2タイプ。前者の足回りは公道でのスポーツ走行をメインに考えたシャシースポール、後者はサーキット走行を前提としたシャシーカップを採用する。

Mの頭文字を持つBMWは別格の存在である。1st・M3は、1985年に登場した。そもそもは、当時のグループAレースの王者を目指した“戦うクルマ”だった。その後、2ndモデル以降に設定されたクーペ/カブリオレ仕様を経て、“ハッチバック/セダン系には奇数、それ以外には偶数を与える”という新ネーミングルールに従い、2014年にM4シリーズとして独立した。試乗車は、昨年秋に欧州でデビューし、今年1月に日本でも発表されたG82型と呼ばれる最新モデル。

いまどき自然吸気4Lエンジンといえば、時代に逆行する存在である。一般的なサルーンに積まれても注目はされない。ところが、名門ブランドのミッドシップスポーツが搭載したとなれば、クルマ好きの心をときめかせる選択肢となる。718ボクスター(そしてケイマン)に用意されたGTS4.0は、すべてのスポーツカーファンの憧れだ。

エンジンを楽しむ、というと個人的にはつい大排気量のマルチシリンダ-NAを3ペダルマニュアルトランスミッションで、などと考えてしまう。だが、クルマはバランスの産物である。車体との絶妙なマッチングがあれば、実用エンジンだって十分に楽しめる。
