CAR and DRIVER
4種類のパワートレーンが揃う計画が明らかにされているが、今回ドライブしたのはディーゼル+マイルドハイブリッドのe-SKYACTIV Dで、グレード名はXD-HYBRIDとなる。

クロスオーバーSUVは、いまや、一過性のトレンドではない。時代のスタンダードになりつつある。その中でも使い勝手に優れたCセグメントのミディアムクラスは各メーカーのエースが揃う激戦区だ。ここにホンダが満を持して投入するのが、ZR-Vである。すでに受注がスタートしており、当初はこの秋に発表・発売の予定だった。しかし諸般の都合で、発売は来春に延期された。

人気のスペーシアに、「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」をコンセプトに掲げる新しい仲間、ベースが加わった。“BASE=ベース”という言葉には移動先で“趣味や仕事の基地”になるという意味が込められている。

2022年、スバルSUVシリーズの末っ子、XVは発売10周年を迎えた。XVはインプレッサの販売が伸び悩む欧州/中国からのリクエストを受けて開発された経緯がある。蓋を開けるとクロスオーバーSUVブームと相まって世界的にスマッシュヒット。ベース車のインプレッサを超える販売台数を記録し、ニッチモデルから基幹モデルに成長した。

シエンタが3rdモデルに進化した。シエンタはトヨタ最小3列シートミニバン。新型は歴代モデルで評価されてきた5ナンバーサイズのコンパクトボディを継承しながら、デザイン/メカニズムのすべてを刷新した新世代だ。

テクニカは、歴代ランボルギーニ最高の成功作となったウラカンの最終進化形。レーシーなSTOと同スペックの5.2L・V10(640hp)を積み、駆動方式はRWDだ。

ロードスター(ND型)、2015年の登場ながら、ぜんぜん古さを感じない。デビューから7年経過したクルマがなぜ注目を集めるのだろう。それは2021年末に現行ND型の歴史において注目すべき動きがあったことも大きい。最大のポイントは、KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)と呼ぶ新技術の導入だ。KPCは、ロードスターのリアサスペンション特性を活かし、コーナリング時にリア内輪をわずかに制動することでロールを軽減。姿勢を安定させる仕組みだ。

ポルシェは、どれもがスポーティなキャラクターの持ち主。中でもGTSの称号が与えられたモデルは特別な存在だ。走りのパフォーマンスはもちろん、見た目の演出でも際立っている。マカンにGTSが設定されたのは、2018年のマイナーチェンジタイミング。最新モデルは、さらにリファインが加えられ一段と魅力的になった。

ちょうどいい高さの両側スライドドアモデル、ムーヴ・キャンバスが新型に移行。2ndモデルはストライプスとセオリーの2シリーズ構成。ターボの新設定に要注目だ。

最新キックスは、パワーUPしたe-POWERシステムを採用し、待望の4WDが設定された。さらに内装のリファインと新グレード追加で、魅力的に進化している。

MC20は新時代のスーパーモデル。エンジンは副燃焼室付き3L・V6ツインターボ(630ps)。ボディは強靭&軽量なカーボンモノコック。最高速度は320km/hだ。

新型メルセデスAMG・C43のパワーユニットは従来の3L・V型6気筒ツインターボから、2L直列4気筒ターボに変更された。強い趣味性を持つモデルとして、マルチシリンダーエンジンは大きな魅力だったはずだが、あえて4気筒を選択している。

待望のハイブリッドが追加された。e:HEVは新開発2L直噴エンジンを採用した2モーター仕様。パワフルでダイレクトな走りを追求したホンダ自慢の1台である。

4thモデルとなる新型は日産の最新技術を結集。世界初のVC(可変圧縮比)ターボを組み合わせたe-POWER、先進4WDシステムのe-4ORCE、そして新プラットフォームを採用。上質で快適な“アウトドアも楽しめるSUV”を目指した。スタイリングはタフ&エレガント。個性たっぷりである。

A110が、デビュー後初となる大幅リファインを実施した。とはいえ、すでに完成度の高かった内外装デザインに手が加えられることはなく、ラインアップの見直しと一部グレードでのエンジンパフォーマンスの向上、マルチメディアシステムのアップデート(アップルカープレイ&アンドロイトオートへの対応)がメインメニューになっている。

SF90は、エンツォ・フェラーリが設立した“スクーデリア・フェラーリ”90周年を記念したスーパーモデル。マラネロ製量産モデル初のPHEV車で4L・V8ターボと3基のモーターを搭載。システム最高出力は史上最強の1000psに達し、EVとして25km走る。トップスピードは340km/h。静粛にして圧倒的に速い4WDカーである。

BEVは“特別なクルマ”から、いよいよ“生活のパートナー”になる。トヨタbZ4XとSUBARUソルテラでツーリングを楽しんで、そう確信した。試乗コースは、金沢から軽井沢を目指すルート。富山までは高速を走り、一般道を南下して岐阜の奥飛騨へ、さらに長野の松本へ向かい、そこで乗り換えて軽井沢まで走る約260kmの道のりだ。筆者は富山生まれで、首都圏と実家を行き来する際に今回と重複するルートをたびたび利用している。そこを最新のBEVで走るとどう感じるだろうか?

ポロは、兄貴分のゴルフやパサートと同様に、“VWの基幹モデル”という表現がふさわしい。派生モデルを含めたグローバルでの累計生産台数は2050万台以上。日本国内での累計販売も、およそ30万台に達する。紛れもなくのブランドを代表するモデルの1台である。人気の秘密は高い完成度だろう。華やかな印象は希薄だが、VWらしい質実剛健さが存分に味わえる。乗るほどに愛着が増す存在だ。

現行モデルの12thカローラは「ロングセラーだからこそ変わらなければならない」をテーマに「誰もが気負いなく乗れる」歴代モデルのDNAを受け継いで、トヨタの「もっといいクルマづくり」を実践した意欲作である。その実力はVWゴルフとガチンコ勝負できる世界トップレベルに仕上げられている。ラインアップは全方位。ハッチバック(スポーツ)を皮切りに、セダン、ワゴン(ツーリング)、クロスオーバーSUV(クロス)が揃う。そしていま、さらに走りに振った魅力的なモデルが加わる。GRカローラだ。4月に北米仕様が公開されたが、今回は右ハンドル・日本仕様の魅力を紹介しよう。

マツダ・ラージ商品群第1弾、CX-60の予約受注がスタートした。CX-60は新開発FRプラットフォームと、直列6気筒エンジンが話題のプレミアムSUV。「ドライビングエンターテインメント」をキーワードに、人生を一層豊かにする存在を目指している。日本仕様のパワーユニットは2.5LPHEV/3.3L直6ディーゼル48VマイルドHV/3.3L直6ディーゼル/2.5Lガソリンの4種。価格は299万2000円から626万4500円。CX-5からの乗り換え層はもちろん、輸入車をターゲットに据えた多彩な商品戦略を構築している。
