バク@精神科医
職場の人間関係のトラブルを避ける誰にでもできる簡単なコツ
多くの人が苦しむことになっている原因の一つに、職場の人間関係があります。たとえば、会社に苦手な上司がいる場合などです。自分の意思で異動することは難しいし、今は不況だから上司だけを理由に仕事を辞められない。いやな相手でも、常に職場でかかわっている関係であれば、どうすることもできないと考えがち。上司である以上、指示に従い、報告や連絡の必要があるのは会社というルール上、仕方ないこと。でも、それ以上でも、それ以下でもないことを忘れてはいけません。

「他人がやっていないから自分もやらない」という選択は、なぜ、やってはいけないのか?
「クラスメートが皆、幸せな家庭を築いているのに、自分だけが失敗者になるのは嫌だ」と、離婚という非常に個人的な問題すらも他人の顔色を見ながら行動を決めようとする人がいます。Bさんもそんなふうに考えてしまった一人でした。BさんはDV(家庭内暴力)の被害者でしたが、どんなに酷い暴力や暴言、行動の制限(ハラスメント)を受けても「周りは離婚してないから……」と離婚しませんでした。結果として、Bさんは心身共に大きな打撃を受けて受診するに至りました。

「向いていないかも」と思う仕事を辞める勇気を持つために、知ってほしい思考のメカニズム
世の中には「自分にはこの仕事が向いていない」と感じながら、その仕事を延々と続けている人がいます。大手金融会社に就職した、Cさんもそんな一人。大学の同期の中でもとびきり高い初任給をもらい、皆から羨望の眼差しで見られていました。ところがCさんは、入社してすぐに仕事がしんどくなってしまいました。なぜなら、会社が指示する儲からない投資先に、お客さんを誘導しなければノルマをこなせないから。夜は眠れず、朝も職場に向かう足取りは重く、仕事もときおり休むようになり、職場での評価は下がる一方。Cさんは完全に自信を喪失しました…。

ストレスから解放され、もっとラクな生き方に必要なたった1つのこと
他人と比較するなという話を、特に強調しないといけないのは、SNSという存在が、今の時代に不可欠と言うほどに広まってしまったから。それらが、他者と自分の比較をますます助長する元凶になっているのです。そもそも、楽しみを増やすために始めたSNSで、むしろストレスを感じ、毎日が窮屈になるだけなら即SNSなんてやめたほうがまし。ストレスから解放され、もっとラクに生きるためには、どうすればいいのでしょうか。

SNSが手放せない人が陥りやすい「生きづらさ」の原因とは?
コロナの感染拡大、経済活動自粛による困窮、他人とコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか? 発達障害(ADHD)、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)が8月25日に発売されます。同書の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の発刊を記念してそのエッセンスをお届けします。心がスーッと軽くなる珠玉のアドバイスにお付き合いください。

「一番悪いことを想像しておく」というトラブルへの備えは、なぜ、やってはいけないのか?
人は、いろいろ悪い考えが止まらなくなるときが誰でも多少はあります。しかしその思考が暴走し、自分の想像した恐怖に飲まれたとき、心の病気になります。新型コロナウイルスが流行り出してすぐの頃、その対策で「自分で最悪のイメージトレーニング」をして、倒れてしまったAさんという人がいました。「接客していた人がコロナだったら?」「同僚がコロナだったら?」「電車で隣の人がコロナだったら?」Aさんは、考えても仕方がないことを考えることがやめられなくなってしまい、家族に付き添われて受診に至りました…。

あるがままの自分を受け入れてもらいたいという生き方は、なぜ、まちがっているのか?
現実生活で振り返るとXジェンダーよりも、ADHDや人の顔が見分けられないことによる大変さのほうが、人生に与えるマイナスの度合いは大きいです。そのため、たびたび周囲の人に迷惑をかけてきました。そんな中でも、なんとか医者になれたものの、仕事でも私生活でも様々なトラブルが勃発。いろいろなことに対応しにくく、そこに仕事が加わったことで、私の対応能力は完全にキャパオーバー。うつになって休職を経験しました。そこから、こんな本を書けるほどに回復できるとは、全く思っていませんでした。

発達障害(ADHD)と性の自認がないXジェンダーという2つの生きづらさ
性格や考え方を変えることは難しいし、実現はほぼ不可能ですが、「周囲に自分のダメなところが目立たないようにする擬態」なら、少しは「できるかも?」と思いませんか。私自身も、この「擬態」ができるようになってから、かなり生きるのがラクになりました。私には、二つの生きづらい要因があります。一つめはADHD(注意欠陥多動性障害)と呼ばれる発達障害があること。もう一つは、私には一般的な性の自認がないこと。Xジェンダーの中の無性というものに分類されています。

あなた以外の「幸せそうな皆」がやったたった一つのこと
コロナの感染拡大、活動自粛による困窮、他人とコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか? 発達障害(ADHD)、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)が8月25日に発売されます。同書の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の発刊を記念してそのエッセンスをお届けします。心がスーッと軽くなる珠玉のアドバイスにお付き合いください。
