小倉健一
日本の民間人として始めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、12月20日に地球に帰還した前澤友作氏。超高額な「100億円の宇宙旅行」に対して「もっと他にすべきことがある」という批判が一部で上がっており、筆者もそれに同調する部分は大いにある。しかし、この一件を「金持ちの道楽」で片付けてもいけないと考えている。その理由をお伝えしたい。

永田町で権力闘争を巡る令和版「三国志」が幕開けた。岸田文雄首相が麻生太郎元首相との連携を強める中、ポスト岸田の野心を隠さない高市早苗・自民党政調会長は安倍晋三元首相の後ろ盾を得て党内の勢力拡大を図る。そこに割って入るのが、河野太郎・自民党広報部長と菅義偉前首相のコンビだ。この新興勢力の脅威は、隠密に事を運ぶ「ステルス戦略」にある。永田町の常識を覆す新しい戦い方とは?

テスラの創業者であるイーロン・マスク氏は、偉大な起業家であると同時に破天荒な言動でも知られ、「中二病」と言われてしまうこともある。ただ、中二病的な妄想ができるからこそ、偉業を成し遂げられる側面もある。そしてあなたの社内にも、「ミニ・マスク」とでもいうべき変わり者で生意気な、しかし面白いアイディアを考える社員がいるのではないか。そういう人物との付き合い方を、マスク氏から学んでみよう。

令和版「所得倍増計画」をうたい、成長と分配の好循環を目指す岸田文雄首相。そのシンボルとして掲げるのは金融所得課税の強化だ。予想以上の不評を買って総選挙で封印し、来年度の税制改正も見送ったものの、3年間の自民党総裁任期中に決着をつける構えは崩していない。岸田首相がそれでも不人気政策にこだわる理由とは――。

今もニュースを賑わす安倍晋三元首相と違って、直前まで首相を務めた菅義偉氏の話題はぱたりと聞かなくなった。そんな人は多いだろう。しかし実は今、菅氏は自民党の勢力図を動かし得る人物として無視できない存在となりつつある。「あなたでは総選挙を戦えない」と退陣に追い込まれた菅氏が、再び権力をまとい始めた理由とは?

米アップルの共同創業者であり、iPhoneの生みの親としても知られる故スティーブ・ジョブズ。彼は生前、「営業出身の経営者はつまらない」と批判していた。特にメーカーでは、社長になるべきは営業畑かエンジニア畑か、といった議論が盛んだが、伝説の経営者がそのように断じた理由とは?

経営の神様と称される稲盛和夫氏に「あなたが飲食店を開くならどんな店にしますか?」という質問をしたことがある。その答えは、「ランチにマグロ丼を出すすし店」という興味深いものだった。その理由とは?

岸田文雄首相が、自民党総裁選の際に公約として掲げていた令和版「所得倍増計画」。しかし、あっという間にその「公約」は単なるメッセージにすり替えられてしまった。日本の宰相として言葉が軽過ぎると言わざるを得ない。

「令和のキングメーカー」の異名を持つ安倍晋三元首相の覇権に波風が立ち始めている。その波乱要因の一つに、先の自民党総裁選で安倍氏が支持を表明した高市早苗・自民党政務調査会長の存在が挙げられる。党内最大派閥のトップに就いた安倍氏が、高市氏を安倍派に取り込むのではないかとささやかれるが、その高市氏が安倍派の中で「招かれざる客」として嫌われているからだ。

甘利明・前自民党幹事長の失脚により、後任に外務相だった茂木敏充氏が就き、茂木氏の後任に林芳正・元文部科学相が選ばれる玉突き人事が行われた。その裏では、岸田政権の「闇将軍」と称された安倍晋三元首相、麻生太郎・自民党副総裁、甘利氏の「3A」を分断する岸田文雄首相の政略が動いている。その実態とは?

総選挙で惨敗した野党第1党の立憲民主党。創設者の枝野幸男代表は退陣を余儀なくされ、第3党に躍進した日本維新の会に政党支持率が抜かれるなど政権交代の野望は遠のくばかりだ。自公政権にもっと緊張感を生じさせる方法はないのか。参院選でそれを実現するには、「バトルロイヤル方式」での野党の候補者一本化しかない。独自の参院選シミュレーションを基に、筆者はそう結論付けた。

自民党幹事長に茂木敏充前外相が就いた。トランプ前大統領に「タフネゴシエーター」と言わせしめた高い実務能力を持つ一方で、「とにかく怒りっぽい」と毀誉褒貶が激しい。永田町・霞が関では期待と不安が交錯するが、岸田文雄首相の茂木氏起用には、三つの深謀遠慮が透けて見える。

岸田文雄首相が総選挙後に策定する経済対策の原案を独自に入手した。その中身を全5回にわたって詳報する。第1〜4弾では「新しい資本主義」「デジタル田園都市国家構想」「経済安全保障」「新型コロナウイルス対策」の原案を紹介した。最後の第5弾で紹介するのは、「Go Toキャンペーン」の原案だ。

岸田文雄首相が総選挙後に策定する経済対策の原案を独自に入手した。その中身を全5回にわたって詳報する。第1〜3弾では「新しい資本主義」「デジタル田園都市国家構想」「経済安全保障」の原案を紹介した。第4弾で紹介するのは、「新型コロナウイルス対策」の原案だ。

岸田文雄首相が総選挙後に策定する経済対策の原案を独自に入手した。その中身を全5回にわたって詳報する。第1弾で紹介するのは謎に包まれてきた「新しい資本主義」の原案だ。首相は9月の自民党総裁選で「数十兆円規模」の対策を公約したものの、その中身は不明瞭のまま。自らが掲げた「令和版所得倍増計画」も期待を裏切る修正で市場に動揺を与えてきたが、初めて明らかになる肝いりの経済対策で汚名返上につなげられるのか。

岸田文雄首相が総選挙後に策定する経済対策の原案を独自に入手した。その中身を全5回にわたって詳報する。第2弾で紹介するのは、首相が未来を切り拓くとする「新しい資本主義」で地方活性化の核に位置づける「デジタル田園都市国家構想」だ。首相は経済を自律的な成長軌道に乗せることを目指すが、大規模な経済対策に期待する市場や国民は好感するのかは見通せない。

岸田文雄首相が総選挙後に策定する経済対策の原案を独自に入手した。その中身を全5回にわたって詳報する。第1弾では「新しい資本主義」、第2弾では「デジタル田園都市国家構想」の原案を紹介した。第3弾で紹介するのは、岸田首相の目玉政策の一つとなる「経済安全保障」の原案だ。

岸田文雄首相が超名門・開成高校の出身であり、母校愛が強いことは「留意すべき点」として霞が関の省庁で受け止められている。省庁内で開成OBを探し、開成閥による岸田首相とのパイプづくりに奔走する霞が関の狼狽ぶりを詳報する。

「令和版所得倍増計画」「金融所得課税の強化」「健康危機管理庁」…。岸田文雄首相が9月の自民党総裁選で掲げた「目玉政策」は、事実上の選挙戦スタートの中でことごとく封印されている。さらに、岸田首相が演説などで使ってきた言葉は“借り物”だらけであり、「パクる、ブレるというイメージが首相についてしまうと選挙戦にもマイナスの影響が出る」と、借り物を自分のものにする「借りパク」を不安視する悲鳴も自民党から聞こえてくる。

「なんだ、この記事は!誰がこんなことを言っているんだ」。自民党総裁選に勝利し、党役員人事を終えた岸田文雄首相は、ある新聞記事を目にして珍しく怒りをにじませた。全国紙各紙の世論調査で歴史的に低調な内閣支持率が続出する前の出来事だ。岸田首相が怒った理由とは?
