小倉健一
「うちはつぶれると確信していた」などのネガティブ発言で知られるダイソーの創業者、矢野博丈氏。彼がダイソーを100円ショップの雄に育て上げた成功のカギは、「在庫は悪」というセオリーに反する経営方針だった。コロナ禍の今、再評価される矢野氏の在庫ポリシーとは?

高い支持率を維持してきた岸田文雄政権だが、世論調査の内閣支持率に陰りが見え始めている。新型コロナウイルス感染拡大「第6波」が猛威を振るう中、岸田政権と専門家との間に吹くすきま風も目立ってきた。菅義偉前首相の情報発信力と説明力のなさを痛烈に批判して宰相の座に上り詰めた岸田首相。しかしその時の言葉は今、自らに対する「大ブーメラン」となってしまっている。

セブン-イレブンの「お店で揚げたカレーパン」の売れ行きが絶好調だという。この大ヒット、そしてそれを踏み台にさらなるヒット商品を探そうというセブン-イレブンの姿勢には、「中興の祖」である鈴木敏文氏の「イズム」が今も息づいていることがうかがえる。

岸田文雄首相は対中外交について「毅然と対応しつつ、隣国関係を安定させていく、したたかな外交が必要」と自著で論じている。しかし岸田政権は中国、そして韓国に対しても、配慮に腐心して反論ができない、「言われっぱなし外交」に陥っている。「佐渡島の金山」の世界遺産推薦を巡る問題と、新疆ウイグル自治区での人権侵害を非難する国会決議において、その疑念は高まっている。

「経営の神様」と呼ばれる稲盛和夫氏には、「鍋奉行」ならぬ「鍋の後の雑炊奉行」とでもいうべき、意外な一面があった。京セラで盛んに開いてきた飲み会では、社員たちと鍋をつつきながら酒を飲み、締めの雑炊を稲盛氏が自ら味付けしていたという。稲盛氏が鍋を囲む飲み会を大事にしてきた理由を紹介しよう。

オミクロン株が猛威を振るい、新型コロナウイルスの感染者数は過去最多を更新。感染拡大「第6波」の到来は疑いようもなくなった。ここにきて、「菅政権のままの方が良かった」という声が自民党内や霞が関から漏れる。「菅おろし」当時に聞かれた厳しい意見もいまだ残るが、ワクチン接種を強力に進めたリーダーシップを再評価する声も高まっているのだ。

あの「経営の神様」と称される稲盛和夫氏が、中国出張の際に露店で売られている焼き栗を「もっと安くならないか」とさんざん値切り倒したというエピソードがある。その上、結局、悩みに悩んで買わなかったという。焼き栗は日本円で1袋20~30円程度。普通に考えたら20円で悩んでいる時間の方が惜しい人物のはず。なぜ稲盛氏はそんなことをしたのか?

岸田文雄首相に壮大なブーメランが返ってきた。菅義偉前首相のコロナ対応を批判して宰相の座に着いたが、今度は自らがコロナ感染拡大「第6波」の到来で窮地に立たされつつある。3回目のワクチン接種が後手後手に回る中、菅前政権でワクチン供給にも尽力した政府関係者は憤りを隠さない。

超一流のビジネスパーソンを目指すなら、ゴルフを始めてみてはどうだろうか。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、米マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏…。超一流たちから、ゴルフが仕事で生きる理由を探ってみよう。

日本の民間人として始めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、12月20日に地球に帰還した前澤友作氏。超高額な「100億円の宇宙旅行」に対して「もっと他にすべきことがある」という批判が一部で上がっており、筆者もそれに同調する部分は大いにある。しかし、この一件を「金持ちの道楽」で片付けてもいけないと考えている。その理由をお伝えしたい。

永田町で権力闘争を巡る令和版「三国志」が幕開けた。岸田文雄首相が麻生太郎元首相との連携を強める中、ポスト岸田の野心を隠さない高市早苗・自民党政調会長は安倍晋三元首相の後ろ盾を得て党内の勢力拡大を図る。そこに割って入るのが、河野太郎・自民党広報部長と菅義偉前首相のコンビだ。この新興勢力の脅威は、隠密に事を運ぶ「ステルス戦略」にある。永田町の常識を覆す新しい戦い方とは?

テスラの創業者であるイーロン・マスク氏は、偉大な起業家であると同時に破天荒な言動でも知られ、「中二病」と言われてしまうこともある。ただ、中二病的な妄想ができるからこそ、偉業を成し遂げられる側面もある。そしてあなたの社内にも、「ミニ・マスク」とでもいうべき変わり者で生意気な、しかし面白いアイディアを考える社員がいるのではないか。そういう人物との付き合い方を、マスク氏から学んでみよう。

令和版「所得倍増計画」をうたい、成長と分配の好循環を目指す岸田文雄首相。そのシンボルとして掲げるのは金融所得課税の強化だ。予想以上の不評を買って総選挙で封印し、来年度の税制改正も見送ったものの、3年間の自民党総裁任期中に決着をつける構えは崩していない。岸田首相がそれでも不人気政策にこだわる理由とは――。

今もニュースを賑わす安倍晋三元首相と違って、直前まで首相を務めた菅義偉氏の話題はぱたりと聞かなくなった。そんな人は多いだろう。しかし実は今、菅氏は自民党の勢力図を動かし得る人物として無視できない存在となりつつある。「あなたでは総選挙を戦えない」と退陣に追い込まれた菅氏が、再び権力をまとい始めた理由とは?

米アップルの共同創業者であり、iPhoneの生みの親としても知られる故スティーブ・ジョブズ。彼は生前、「営業出身の経営者はつまらない」と批判していた。特にメーカーでは、社長になるべきは営業畑かエンジニア畑か、といった議論が盛んだが、伝説の経営者がそのように断じた理由とは?

経営の神様と称される稲盛和夫氏に「あなたが飲食店を開くならどんな店にしますか?」という質問をしたことがある。その答えは、「ランチにマグロ丼を出すすし店」という興味深いものだった。その理由とは?

岸田文雄首相が、自民党総裁選の際に公約として掲げていた令和版「所得倍増計画」。しかし、あっという間にその「公約」は単なるメッセージにすり替えられてしまった。日本の宰相として言葉が軽過ぎると言わざるを得ない。

「令和のキングメーカー」の異名を持つ安倍晋三元首相の覇権に波風が立ち始めている。その波乱要因の一つに、先の自民党総裁選で安倍氏が支持を表明した高市早苗・自民党政務調査会長の存在が挙げられる。党内最大派閥のトップに就いた安倍氏が、高市氏を安倍派に取り込むのではないかとささやかれるが、その高市氏が安倍派の中で「招かれざる客」として嫌われているからだ。

甘利明・前自民党幹事長の失脚により、後任に外務相だった茂木敏充氏が就き、茂木氏の後任に林芳正・元文部科学相が選ばれる玉突き人事が行われた。その裏では、岸田政権の「闇将軍」と称された安倍晋三元首相、麻生太郎・自民党副総裁、甘利氏の「3A」を分断する岸田文雄首相の政略が動いている。その実態とは?

総選挙で惨敗した野党第1党の立憲民主党。創設者の枝野幸男代表は退陣を余儀なくされ、第3党に躍進した日本維新の会に政党支持率が抜かれるなど政権交代の野望は遠のくばかりだ。自公政権にもっと緊張感を生じさせる方法はないのか。参院選でそれを実現するには、「バトルロイヤル方式」での野党の候補者一本化しかない。独自の参院選シミュレーションを基に、筆者はそう結論付けた。
