本連載では、11月11日に『聞くだけで脳の疲れがとれるCDブック』を出版したクリスタルボウル奏者の石塚麻実さんが、脳の疲れをとる究極の方法として、クリスタルボウルの音や響きが、なぜ、脳や心身にいいのかについて、わかりやすく解説します。連載は全6回の予定です。
クリスタルボウルの振動数は5万ヘルツまである
1秒間の振動数を意味する周波数。単位はヘルツ(Hz)と言います。この数値が高いほど、その振動は微細になり、音は高くなります。
逆に、数値が低いほどスローペースな振動となるため、低い音を示すことになります。若い人の場合、聞こえる音の範囲は、20ヘルツ~2万ヘルツくらいで、大人は1万6000ヘルツに狭まります。個人差はありますが、その中で最も聞こえやすいのは500ヘルツ~4000ヘルツくらいと言われています。
また、犬の可聴域が15ヘルツ~5万ヘルツ、イルカの場合は150ヘルツ~15万ヘルツと違うように、生物により様々です。
可聴域の範囲外になっている聴覚では捉えられない音も、私たちの心身にあらゆる影響を及ぼしています。振動の刺激を受け取っているのは、耳だけではないからです。
クリスタルボウルが出している音域は、高い周波数域で5万ヘルツと言われています。もちろん、耳では聞こえていませんが、高周波として存在して、体の細胞レベルではその振動を受け取っています。