哲学者の言葉の多くは、現代人の心にも沁みる
佐々木圭一公式サイト: www.ugokasu.co.jp www.facebook.com/k1countryfree
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佐々木 この中で僕が好きな言葉は、キルケゴールの「情熱を持って生きないと自分の世界は妬みに支配されてしまう」。これって本当にそうだなと思って。
原田 他人を妬ましいと思うときって、すなわち他人の活躍やニュースなどに気を取られる時間が多いということ。つまり自分が忙しくない、充実していない時なんですよね。こういうの、自分に当てはまると感じる方もいらっしゃるんじゃないかなと。哲学者の言葉って、現代でも心に沁みるようなものがたくさんあるんですよね。
佐々木 哲学書は、原文のものを読まれたんですか?
原田 いえ、日本語訳のものです。それでも難しい言葉が結構出てくるので、説明するときには皆に理解してもらえるよう、少し表現を変えています。
佐々木 なるほど。
原田 例えば、キルケゴールの「たとえ全世界を征服し、獲得したとしても、自分自身を見失ったならば、なんの意味があるというのだろうか」という言葉も紹介しているのですが、本来ならば「意味」は「益」と書かれているんです。でも、多くの人にとっては「益って何やねん」だと思うので、わかりやすく「意味」に直したりとか。
佐々木 現代語訳までされているから、読みやすいんですね。哲学書ってところどころで難しい言葉が使われているから、そこで引っかかって読み進められなくなってしまうんですよ。
原田 やっぱりそうですか。