「夢を評価する」プロセスは次のとおりです。
ベッドに入ったら、夢に思考を正確に反映させることに同意します。
そして、「私は身体をしっかり休め、元気を回復して目覚めます。夢に現れたことに重要な内容があれば、目覚めたときに思い出します」と心の中で宣言します。
目が覚めたら、しばらく横になったままで「夢を覚えているか?」と自問します。一日を過ごしているうちに夢のさまざまな状況を思い出すかもしれませんが、普通、記憶がもっとも鮮明なのは目覚めた直後です。
何か1つでも思い出したら、夢の途中でどう感じたかを思い出しましょう。
夢の細部よりも、そのときに湧いた感情を思い出すほうが重要です。
何かが経験に現れるほどの力を持つには、そこにかなり注意を向けないといけません。また、何かが夢に現れるには、その対象に十分な注意を払わなければなりません。そのため意味のある夢は必ず強い感情を伴います。いい気分かもしれないし、悪い気分かもしれません。どちらにしても強烈で、必ず気づくはずです。
「その夢を見ていたとき、どんな気分だったか?」
気分のいい夢なら、その対象を取り巻く優勢な思考が願望の実現へと向かっていると確信していいでしょう。
ですが、気分のよくない夢なら、欲しくないものを引き寄せる思考のほうがあなたの中で優勢になっています。
夢は、あなたがどう感じていて、何を創造しているかを見事に反映していると理解すれば、夢によい影響を及ぼすように思考を意図的に変えられるようになります。いい夢を見るようになれば、まもなく人生により肯定的なことが起こり始めるとわかるでしょう。
悪夢を見ても心配するのはやめて、望まないものに関心を向けてきたのだと気づけたことに感謝しましょう。
望まないものに思考が近づいていると気づかせてくれる感情にも感謝しましょう。
ちなみに、夢を見ている最中は創造していません。しかし、目覚めてから夢について考えたり話したりすれば、その思考は将来の創造に影響します。
夢を記録するのは役に立ちますが、詳しく書く必要はありません。舞台のだいたいの様子、現れた主な人物、あなたや他の人が何をしていたか、そしてもっとも重要なのは「あなたがどう感じたか」です。
夢に複数の感情を見つけても、どれもあまり違いがないはずです。
たとえば、同じ夢で有頂天の気分と怒りとを同時に感じることはないでしょう。この2つの感情の波動は、同じ夢に現れるにはかけ離れすぎています。