何げなく行われている会社の会議。しかし、注意深く見てみると、会議は会議として十分に機能せず、その間、会社に残るはずの利益がだだ漏れになっていることも少なくない。会議には多くのコストがかかっていることを知っておこう。

当たり前に行われる会議は
思いのほか高くつく

 会社には会議がつきものです。チームや課ごとのミーティング、部門の全体会議、管理職会議、役員会議など、さまざまな会議があります。

 不況になればなるほど、会議、会議に明け暮れる会社が増えてきます。しかし、そのうち、どれだけの会議が成果を上げているでしょうか。

 まず、会議には大変なコストがかかっています。「出席した人の数×{(時間×給与)+交通費}」、さらに終わったあとの慰労会などの諸経費もかかってきます。

 しかし、それだけではありません。会議をしている間は、参加者の生産性はゼロですから、その間得られる利益を失っていることも忘れてはいけません。

 このような会議を、生産部門もやる、総務もやるとすれば、年間でどれだけの利益がもれているのか、恐ろしくて計算もできません。全国規模の会社にもなると、それは想像以上の額になり、よほど有効な会議でなければ、機会損失も含めると、膨大な利益が漏れていることになります。

 それだけコストがかかるにもかかわらず、会議の進め方、あるいは在り方について、真剣に考えている会社は少ないのです。