「何時に寝ればぐっすり眠れるか?」がわかる

たとえば、目覚め感が「×」の日が3日続いたとしましょう。そこで、3日間の睡眠効率と入眠時間をチェックしておきます(※睡眠効率とは、寝床にいた時間のうち、実際に眠れた時間の割合のこと。睡眠効率は、85%以上が合格ライン)。

そして、その3日間と、目覚め感が「○」だった時の睡眠効率と入眠時間を比較してください。それだけで、自分のベストな入眠時間が、ある程度わかるはずです。そのデータを元に、「○時に寝るのがいいのかも!」と、仮説検証ができるのです。

それを繰り返せば、確実にあなただけの「ベスト睡眠時間」に近づいていきます。

「体調を崩さないギリギリの睡眠時間」がわかる

少しでもやってみるとわかるのですが、睡眠と仕事のパフォーマンスの関係性が見えてくると、俄然、睡眠への意識が高まります。見えなかったものがどんどん見えてくるので、単純に楽しいのです。

さらに1か月ほど睡眠ログをつけ続けると、「自分はどれくらい睡眠を犠牲にできるのか?」が見えてきます。「これ以上睡眠を犠牲にするとパフォーマンスを落とす・体調を崩す」という限界ラインがわかるようになるのです。

また、平均睡眠時間と比較して、どれくらい「睡眠負債」が溜まっているかが簡単にはじき出せるので、リアルタイムで翌日からの睡眠時間を考える有効なデータになります。

もし、本格的な不眠症に悩まされ、専門医にかかる必要がある場合にも、この睡眠ログを持参することで、より適切な診断やアドバイス、治療法を受けやすくなるでしょう。

睡眠は、毎日の生活習慣と密接に結びついています。特に、忙しいビジネスパーソンは、どうしても睡眠の優先順位が下がり、知らない間に睡眠負債を溜め込むことが多いのです。

『一流の睡眠』では、そんな中で、どうやって戦略的に良質な睡眠をとるか。朝、昼、夜、1日の流れの中に即して、現実的で戦略的な「快眠の技術」をお伝えしています。ぜひ、参考にされてみてください。