「○△×」でササっとメモするだけ

睡眠ログには、入眠時間、起床時間、そこから導き出される睡眠時間、睡眠効率、そして目覚め感、その日の仕事のパフォーマンスを記載します。

「目覚め感」は、自分の主観でOKです。すぐれないと感じたら「×」。調子がいいなと思ったら「○」。ちょっとだるい程度なら「△」。

その横に、仕事と体調に関するコメントを添えておいてください。気づいたことを、ひと言だけで構いません。

「寝不足、遅刻した」
「足がむくんでいない、商談成立」
「会議で眠くならなかった、快便」

そんな具合です。続けることに意味がありますから、簡単にできることが重要です。これならば1日1分で書けるでしょう。

それだけでも十分ですが、より詳細なデータを取りたい場合は、次の3つを軸にするとよいでしょう。

(1)日中の眠気とだるさ(頭がぼんやり、あくび、目が疲れる、全身がだるい など)
(2)集中力の低下度(頭が回らない、根気がない、直前のことが思い出せない など)
(3)身体の疲労残存感(肩こり、頭痛、腰痛、まぶたがぴくぴくする など)

さて、次の表は、ある人の睡眠ログです。

「睡眠負債」を溜めないために「1日1分」でできること1日たった1行のメモから、「ぐっすり眠る」ためのヒントが見えてくる

8時間30分眠った日は、日中にだるさが残っているようです。一方で、6時間15分の日は居眠りをしてしまい、7時間30分の日はパフォーマンスが良かったようです。

もちろん、3日分のデータから確定的なことは言えませんが、こうしたデータをある程度の日数分ためていくと、自分の睡眠傾向がわかり、「7時間半くらいが自分のベストな睡眠時間なんだな」と「当たり」をつけやすくなります。

運動の有無や食事の内容等、さらに詳細なデータを記録すればより精度が上がるでしょうが、最初は、簡単に書けて、傾向がわかるくらいの精度で十分です。

さて、この睡眠ログをしばらく続けると、どんなことが見えてくるでしょうか?