1行のメモで眠りの「問題点」が見えてくる
人それぞれ、生活スタイルや仕事のハードさ、持っている悩みは異なります。また、ベッドの硬さや枕の高さ、寝室の騒音、温度、湿度、誰と眠るかなどの眠る環境もによって、睡眠の量と質は大きく左右されます。つまり睡眠は、本来極めて個人的にカスタマイズされるべき生活習慣なのです。
私は『一流の睡眠』という書籍で、「快適な睡眠の条件」と、忙しいビジネスパーソンが翌日に眠くならないために、深く良質な眠りを得るための32の具体策を提案しました。ここでは、その中から、自分だけの睡眠習慣の「正解」を発見するために有効なツールを紹介します。
それが、「睡眠ログ」です。
実際にやることは、たった1行のメモを書くだけです。
食べたものを日記として記録することで食行動を可視化し、正しい食生活へと導く「レコーディング・ダイエット」という方法をご存じでしょう。睡眠習慣は、食習慣以上に、一人ひとりの環境によって状況が異なるものです。だからこそ、睡眠を可視化することに大きな意味と効果があります。
睡眠はその日の状態や季節などによって大きく質が左右されますから、特徴を把握するためには、一定期間測定してから振り返るのが有効です。ビジネスも睡眠も、原因分析をせずに解決法の提案はありえません。
ということで、まずは、「自分の睡眠の問題がどこにあるのか?」ということにアプローチしていきましょう。