新刊『効率よく短期集中で覚えられる7日間勉強法』は、東大を独学で現役合格し、年間50以上、累計500超の資格を取得してわかった超合理的な方法を網羅しています。「時間をかけずに短期集中で勉強し、しっかり結果を出せる」――それが、「7日間勉強法」。どんな勉強にも応用できる、この短期集中のサイクルを一部抜粋して紹介していきます。
問題集をつかった2つのステップ
では、過去問題集を使った勉強の具体的な方法を説明していきましょう。
(1)全範囲をざっくりとレビュー
連載第5回でもお話ししたように、最初に、過去問の全範囲をざっくりと1回レビューします。試験全体の流れや構造をつかみつつ、「これはもう知っている」「まったくわからない」など、自分の現在の知識量と照らし合わせながら、問題を見ていきます。
(2)じっくり2周する
ざっくり見たあとは、今度は最初から最後までじっくりと内容を見ていきます。月曜日から金曜日までの間に、最低でも2周は見てください。(1)のレビューを含めると、トータルで最低3周は目を通すことになります。
問題を分類していく
繰り返し見ながら、次の4種類に問題を分類していきます。
・試験によく出る重要なところ
7日間勉強法では「重要な箇所は後回し」です。本番で確実に解答できるようにするため、金曜日まではひたすら見ることに集中し、土曜日にまとめて覚えるようにします。
・直前に詰め込むところ
細かい数字や固有名詞、図表、何回やっても覚えられない箇所、試験に出る可能性が高いので直前に改めて覚えなおしたい箇所などです。金曜日までに洗い出しておき、土曜日に「暗記」で詰め込みます。
・できていない、わからないところ
3周しても理解しきれていない箇所、内容がよくわからない箇所はいったん保留にします。3周目以降でつぶすようにするのが理想ですが、金曜日の時点で残っていたら、「直前に詰め込む」か、「あえて捨てる」かに振り分けます。
・捨てる、やらないところ
連載第6回で説明した「あえて捨てること」に該当する問題です。勉強をしていくなかで随時洗い出し、次周以降は手をつける必要はありません。
1~2周目の段階で分類するのは難しいかもしれませんが、3周目が終わった時点で、おおまかに分けられるはずです。記号を書き込んでおくのでもいいですが、付箋をつけておくのがわかりやすいのでおすすめです。「よく出題される重要なところ」は赤、「直前に詰め込むところ」は黄、「できていない、わからないところ」は緑、「捨てる、やらないところ」は青など、問題の分類ごとに色分けして貼っておくと、よりわかりやすいでしょう。