こんなときこそ、激励は欠かせない
結束を維持するためには、激励のタイミングが重要です。タイミングが9割、言葉が1割だと考えてください。
ただ「がんばれ」とか、「やればできる」と言っても通じません。同じような言葉、それほど強くはない言葉でも、ぴたりとタイミングが合えば、それはすばらしい激励になります。メンバーが必要とする「激励するタイミング」は、次のような状況です。
- タイミング① 現在の自分の位置づけが見えなくなったとき
- タイミング② 必要な知識がなく、やるべきことがわからないとき
- タイミング③ 提案しても目標が達成できないとき
- タイミング④ 仲間が少なく、一人でカラ回りしているとき
- タイミング⑤ 次の成長ステップを考えたいとき
- タイミング⑥ 自信が持てなくなったとき
- タイミング⑦ 人間関係がうまくいってないとき
- タイミング⑧ 現状を打開するアイデアが出てこないとき
- タイミング⑨ 新しい挑戦に踏み出せないとき
- タイミング⑩ 人生の選択を迫られたとき
こうした場面は、職場ではつい見過ごされがちです。メンバー同士でも、声をかけにくいときもあるでしょう。どんな反応になるか、予想がつかないので、当たらず触らず、見て見ないふりをする人もいます。
だからこそ、リーダーが声をかける必要があるのです。
リーダーは、メンバーが、どういう状況に置かれているのかをしっかりと見極めることです。逆に、こうした状況、タイミング以外で、場当たり的に励ましても結束力を高める効果はありません。リーダーであるあなたが、状況を見極めることこそ、激励が最大の効果を発揮する秘訣なのです。
よく「どんな言葉をかければいいのか」を気にしているリーダーもいます。ですが、タイミングをしっかり見極めることができれば、伝えてあげる言葉は、結果として浮かび上がってきます。名言でなくてもいいのです。タイミングを捉えて自然に出た自分の思いこそ、リーダーからメンバーへの真の激励の言葉になるのです。