専門用語は必ず「噛み砕いて」説明する
「専門用語をそのまま使わない」ということです。
先ほどと同じ理屈で、自分が書いているときに、意味を調べて書いた専門用語は、初めてその文章を見る読者には意味がわからない可能性があるからです。
近年のビジネス周りの言葉で言えば、「アライアンス」「エビデンス」「コンバージョン」
「KPI」「コアコンピタンス」「デフォ」「PDCA」……。
この記事を読んでいる人であれば、なんとなく意味はわかるかもしれません。全部、完璧に意味を答えられる人もいるでしょう。
でも、そんな人ばかりではない。意味がわからない専門用語が出てきた途端、読む気が失せる人もいるのです。
たとえば「KPI」は、「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の略称で、企業の目標やビジネス戦略を実現するために設定した業務のプロセスが、具体的にどれくらいの度合で実行されたのかの「評価基準」を表わす言葉です。
そういう説明を少し加えてあげることで、読む人を選ばない文章になります。
少なくとも、「この書き手は、読み手のことを考えている」ということが伝わります。
専門領域の人に専門的な話をする文章ならば話は別ですが、そうでない場合には、わかりやすく、丁寧に書く。「これくらいなら読者も知っているだろう」と、読者の理解力に頼らない。
逆に言えば、専門家を相手にする文章でなければ、「わかりやすい文章」は、大きな武器にできるということです。
「わかりやすくて役に立つ文章」を超速で書くその他の無数のスキルについて、『超スピード文章術』で詳しく紹介していますので、ぜひご覧になっていただき、使い倒してください。