×「No, I am busy. I am sorry.=すみません、ちょっと忙しいので(お引き受けすることが)できません。」
×「Sure.=はい、承知しました。」
Yes、Noどちらも不正解です。おそらく日本のビジネスパーソンにとって、仕事を断るのは難しいことでしょう。「仕事を最優先するべき」「仕事を断ってはならない」、このような風潮が日本では強いからです。かといって、業務過多が原因で健康を害したり、忙しすぎて育児やプライベートに支障をきたすことになっては元も子もありません。こんな時にうまく断るためにはどうしたらいいでしょう。
○「Sure I will. But I am a little worried that my other important projects are affected. What do you think?
=了解しました。ただ他の重要な業務に支障が生じないか不安なのですが、大丈夫でしょうか?」
まずはNoと言わないことです。日本では仕事を引き受けざるを得ませんから、ひとまずYesと言いましょう。その後で、たくさん仕事を抱えることで起こる問題や不安をストレートに上司に打ち明ける、もしくは他の優先順位の高い仕事をほのめかすとよいでしょう。
そうすることで、「自分が仕事を引き受けたくないとは思っていない」ということと、「正直に悩みを相談している」という2つのことが表現できます。これで上司に悪印象を与えることはまずありませんし、気のいい上司であれば親身になって相談に乗ってくれることでしょう。
最後に、上司に「どう思われますか?」とボールを投げ返します。他の大事な仕事に万が一支障が生じた場合、責任をとらされるのは上司になりますので、このように言うと他の人に頼んでくれるケースが多いです。
ちなみに外国では、プライベートを優先することに全然問題はありません。残業をしたくない、昨日も徹夜だったなど、健康上や感情的な主張をストレートにすることもよくあります。
それ以外にも、自分が営業をしているのに経理の仕事をふられた時には、「That’s not my job.=それは私の仕事ではありません。」と自分の専門性を理由に断ることも可能です。日本でも一部の外資系では、そんな光景を見ることができます。