フォーマット自在のリフィルノートを作る
メモにとってフォーマットは侮れない力を持っています。電話用の伝言メモ帳などがその典型です。
「日付」「誰から」「用件」「□電話ください □また電話します □用件だけ伝えてください」などの記入欄、チェック欄は、記入のガイドラインでもあります。項目に従って記入するだけで、情報(電話があった事実)の処理が簡単にできるわけです。
手帳やメモ帳もこれと同じです。日付や時間軸があるから、予定を記入したいと思うのです。メモ帳にもフォーマットを用意しましょう。といっても、綴じられたメモ帳にあとから印刷するわけにはいきません。ここでは、リフィルに自作でフォーマットを印刷し、それを綴じたものを手帳に挟む方法を紹介します。
まず無地のリフィルを用意しましょう。これはマイ手帳のサイズより一回り小さいものがベストです。次にパソコンのワープロソフトでフォーマットを自作します。ここでは、事業プランのアイデア出しを例に考えてみましょう。たとえば、「ターゲット」「ニーズ」「独自性」「販売ルート」などの項目を作り、エクセルやワードで作成して保存。リフィルに印刷します。これをホッチキスや製本テープで留めるだけです。
また、リフィルを針なしステープラーで留める方法もあります。コクヨS&Tの「ハリナックス」は、8枚の紙を芯なしで綴じられるものです。これでリフィルを綴じることができます。これをマイ手帳に挟みます。たまに取り出して開くと、記入欄のフォーマットがいやでも目に入ってきます。そこで思いついたことをがんがん記入していきましょう。こうやってフォーマットに毎日向き合うことで、いやでもその書式の枠組みでものを考えられるようになるはずです。もし項目に過不足を感じたら改良していきましょう。
また、単にメモ帳に書くだけだと、他の記述とごっちゃになって埋もれてしまいますが、自分専用のフォーマットで作ったアイデア帳であれば、他の情報と混同することもなく、見直す確率も格段に高くなり、活用の幅が広がります。
マイ手帳に、オリジナルのメモ帳をプラスすれば鬼に金棒といえるでしょう。ワードやエクセルで自作するのが面倒だという人は、ネットで公開されているリフィルのフォーマットを活用することもできます。参考までに二つほど紹介しておきます。自分だけのオリジナルメモ帳に役立ててみてください。
●ブログ「まるぼうづ」
議事録用のリフィル。バイブルサイズの左ページ用、右ページ用がPDFファイルで提供され、ダウンロードできる。
●アソシエ特製手帳リフィル
ビジネス情報誌『日経ビジネスアソシエ』による無料リフィル。ミニ6穴、バイブル、A5の各サイズについて、複数種類のリフィルが提供されている。
第3回は、フォーマットの力を活かした自作リフィルの作り方についてご紹介します。
※この記事は2011年12月6日に公開したものを再掲載しています。
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【連載の日程】
●第1回:「理想の手帳探し」はもうやめよう!手帳・ノートを自分仕様にアレンジする時代
●第2回:マイ手帳の工夫は「メモの活用」にあり。増設・自作でメモを有効活用する!
●第3回:綴じ手帳でも「自作リフィル」を使え!フォーマットの力を活用した最強マイ手帳(11/16)
●第4回:手持ちの手帳を無限大に拡張!増設パーツからオーダーメイドまで(11/19)
●第5回:仕事とプライベートに活かすカスタマイズのヒント。アイデア次第で「最強マイ手帳」に変身!(11/20)