薬学教育が新課程に移行し、いよいよ2012年春には、初めて6年制のカリキュラムを修了した学生たちが薬剤師として社会に飛び立つ。セルフメディケーションの担い手として期待が膨らむが、その一方で、彼らを採用する企業や、送り出そうとする大学では、それぞれの課題も見えてきた。
10月14日、4回目の会合を持った「薬学生のための合同企業・大学交流会」は、関東を中心に薬科大学17校、DgS25社から、およそ50人が参加し、今後の薬学生の採用活動について、送り出す側、受け入れる側双方の立場から活発な議論が交わされた。本交流会は、2008年から毎年1回、関係者が一堂に会して行われている。
今回のテーマは、2013年採用活動に関するガイドラインほか2点。6年制第一期生となる2012年春の卒業生については、2010年の12月ごろから会社説明会などを開催する企業が現れ、2011年4月(一部では3月から)からは多くの企業で採用試験がスタート、以降、順次内定を出すという、大まかな流れだった。
6年制となった第1期生の採用活動は、実質的に実務実習と並行するかたちで進めることとなり、実習を休む学生が現れるなど課題があらわになった。このような実情を踏まえ、企業側と大学側の就職活動に対する取り扱いについて意見交換され、①企業側は学業の妨げにならないように配慮した採用活動を行うこと、②会社説明会、選考試験等は、原則的に土曜・日曜・祝日に実施すること、③選考試験は4月1日以降に行うこと、④会社説明会は12月1日以降、積極的に行うこと。以上4点がガイドラインとして確認された。
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