モータースキルと組み合わせて相乗効果!

これくらいの時期には身体能力が伸びてきます。なかでもクレヨンで丸を描いたり、ハサミで紙を切ったり、粘土で何かをつくったりなど、手先をうまく使う動作ができるようになってきます。

こうしたファイン・モータースキル(細かい運動技能)の発達と英語学習を絡めて、相乗効果を出すのも効果的です。クレヨンお絵描きのときに、「Red!」「Blue!」などと色の名前を口に出すのもいいでしょう。
そのほか、次のようなものもあります。

▼こども英語教材
ワークシートなどがダウンロードできるサイトです。「ワークシート」項目の「Motor Skill Activities」のなかには、鉛筆で線をなぞる練習をしながら、アルファベットにも馴染める教材が用意されています。

▼iTrace - handwriting for kids(iTrace Inc.)
文字をなぞりながら手書き練習ができるアプリです。書き順などを間違えると赤くなり、やり直しをさせられます。お試し用の無料版もあります。

▼Writing Wizard for Kids(L'Escapadou)
直線や曲線など、文字を書く以前のスキルから筆記体に至るまで、難易度を調整しながら練習できる手書きトレーニングアプリです。「A」の文字であればリンゴの絵が飛び交うなど、ビジュアル面にも魅力的な仕掛けがあります。

▼Before I Write(Lauel L. Arndt / Random House)
「鉛筆は持てるけどまだ字は書けない」という子ども用の運筆の練習帳です。直線や曲線、円を描く練習からはじまり、最後はアルファベットで終わるようになっています。

※注:本記事の内容は『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』から抜粋・再構成したものです。記事中の参照文献・おすすめ教材などは、こちらのサポートページでご確認いただけます。
「世界最高の子ども英語」専用サポートページ
https://booksdiamond.wixsite.com/childenglish

【著者紹介】斉藤 淳(さいとう・じゅん)
J PREP斉藤塾代表/元イェール大学助教授/元衆議院議員。
1969年、山形県生まれ。イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。研究者としての専門分野は比較政治経済学。ウェズリアン大学客員助教授、フランクリン・マーシャル大学助教授、イェール大学助教授、高麗大学客員教授を歴任。
2012年に帰国し、中高生向け英語塾を起業。「第二言語習得理論(SLA)」の知見を最大限に活かした効率的カリキュラムが口コミで広がり、わずか数年で生徒数はのべ3,000人を突破。海外名門大合格者も多数出ているほか、幼稚園や学童保育も運営し、入塾希望者が後を絶たない。
主な著書に、『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』(ダイヤモンド社)のほか、10万部超のベストセラーとなった『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』(KADOKAWA)、『10歳から身につく 問い、考え、表現する力』(NHK出版新書)、また、研究者としては、第54回日経・経済図書文化賞ほかを受賞した『自民党長期政権の政治経済学』(勁草書房)がある。