節操がない=好奇心の多彩さ×まずやってみること×あきっぽさ

 振り返ってみると、多くの大人たちは、若者が充実した日々を過ごすために必要なポイント として、行動することの大事さを語っていたように思います。みんな言うんです。「まずはや ってみよう、行動することが大事だ!」って。

 ふとした時に、節操のなさというのは、あれもこれも……色々なことを知りたい・やってみ たい・得たいという好奇心と意欲そのものだ、ということに気がついたのです。

 一つひとつを突き詰めずに、目移りしてしまうという意味ではあきっぽいということも言え るでしょう。

 節操がない=好奇心の多彩さ×まずやってみること×あきっぽさ

 こう考えてみると、若いうちは節操がないくらいで丁度よいのではないか、とすら思えてき ました。好きとか嫌いとか、自身の中のモノサシ(=価値観・基準)は、多様なことを知り、 そして経験化する中で少しずつ形づくられていくということを、先に書きました。

 起業家の堀江貴文さんが書いた『多動力』という書籍があります。20万部を超えるヒット作で、読んだことがあるという方もおられるかもしれません。

 この著作の中で、多動力とは「ワクワクすることを、あれもこれも、と同時にどんどん取り 組むことができる力」と紹介されています。節操のなさは、多動力と言ってよいのかもしれま せん。そして、インターネット社会では特定の分野だけで極めていくよりも、様々な分野に同 時並行で首を突っ込んで色々と取り組む人が求められているのだ、としています。