東京オリンピックの喧騒が去った2020年、あなたはどんな生活をしているだろうか?
AIによってシンギュラリティは起きるか? ヒト以上にやさしいAIは登場するか? ヒトとAIはどう共存していくのか?
構想・執筆に2年、「愛」がテーマという注目のエンターテイメント小説『マルチナ、永遠のAI。』が話題となっている。ビットコイン、ブロックチェーン、ディープラーニング……正確な技術論と、その道の世界的権威の見解をもとに緻密に描いた作品で、SFではない、小説風の解説書というから注目だ。
実物通貨と仮想通貨、日常と非日常、ヒトとAIの境界線がどんどんなくなりつつある今、私たちはどうやって生きていけばいいのか?
仮想通貨は苦手というあなたも、これさえ覚えておけば、周囲から尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。
2000年代中盤から「AI」と「IoT」を研究し続けてきた大村氏の特別寄稿をお送りする。
(構成・寺田庸二)

ビットコインの起源は<br />100年前のミクロネシアにあった!?

ビットコインの購入経験率は4.7%

 調査会社のマクロミルが、2017年11月、ビットコインに関する調査結果を発表しました。
 対象はマクロミルモニタ会員1万人で、ビットコインの認知度は87.6%という結果でした。

 ちなみに、いつ、どの機関が調査してもアメリカ大統領の認知度が90%を超えることはないそうなので、ビットコインの認知度は極めて高いと感じますが、この中には「名前を聞いたことがあるが意味はわからない」という56.2%が含まれています。

 この56.2%は、「トランプという名前は聞いたことがあるが、どんな人かはわからない」と回答しているのと同義ですので、ビットコインは1000種類以上ある仮想通貨の中で最初に誕生した基軸的な仮想通貨であるとか、すでに大手家電店などでは「円」の代わりにビットコインで支払いができるといったことまで知っている人の比率はもっと下がると思ったほうがよさそうです。