速読に挑戦して、読書速度を最低2倍にする
2010年ごろ、テレビでさかんに、速読の特集をやっていました。その影響なのか、「本をパラパラめくること=速読」というイメージが浸透しました。みなさんは、「速読」と聞くと、このようなイメージになると思います。
しかし、それは速読ではありません。あくまでも、「本をパラパラめくること」は、速読のトレーニングの1つにしかすぎません。このトレーニングをするうえで、やってはいけないことは、「読めるスピードでページをめくってはいけない」ということです。読めるスピードでページをめくっていないのですから、当然内容もわかるはずはないんです。
実際に、速読ができるってどういうことでしょうか。速読が「できる」ということは、「読んで理解する」読み方から、「見て理解する」読み方に変えることです。これに切り替えられるかどうかです。
「読んで理解する」とは、文字をなぞり読んでいくようなやり方です。声に出さずに、頭の中で音読をするようなイメージです。
では、「見て理解する」とはどんなやり方でしょうか。メニュー表、看板を見るときにすでに皆さんが行なっていることです。
「メニュー表を読ませてください」とは、皆さん言わないですよね。
「メニュー表を見せてください」という人は、だれでも速読ができるのです。
「読んで理解する」から、「見て理解する」に変えられるかどうかが、速読ができるかできないかの違いになります。
では、例を出してみましょう。
美香はハンバーグランチを、私はオムライスを食べました。
帰りに二人で夕日を眺めながら将来についての夢を語り合いました。
これを、見て理解に切り替えると、どうなるでしょうか。
美香と一緒に
レストランに
食事に行きました。
美香はハンバーグランチを、
私はオムライスを
食べました。
帰りに二人で
夕日を眺めながら
将来についての
夢を語り合いました。
これがわかれば、速読ができます。なぜできないかというと、なぞり読んでしまう癖が取れないだけです。この癖が取れれば誰でもできます。
見てる瞬間はわかるけどすぐ忘れてしまうという人は、くりかえしやればいいだけです。
普通の人でも7~11文字くらい、「文字の塊」で覚えられます。これを超えてしまうと、みなさん、なぞり読んでしまう。単語単位で「ぱっ、ぱっ、ぱっ……」と、繰り返し読んでいくのです。
そして、1行単位、2行単位で文字の塊を大きくして読んでいきます。フォトリーディングを知っている人、いますか? 1ページ単位で上記のことができれば、フォトリーディングができたことになるわけです。
このように、見て理解するに変えるだけで、読書速度は最低でも2倍になります。やるべきことは、読んで理解できることを見て理解に切り替えるだけ。習慣にするというか、リハビリに近い感じですね。
文字を読まなくても速読ができる方法
文字の塊、7文字単位で見ていくことが大事ということを伝えてきました。これが、1行単位、2行単位に変えていき、見る幅が増えていくと、より速く読むことができます。
1度に捉えられる文字数を増やせれば、文字を読まなくても速読ができるメソッドはあります。
次のスライドで、1個だけ漢字を間違っているのでみつけてください。