議事録は「3つの要素」だけでOK

「何が決まったか?」=「議事録」も同じフォーマットを使用します(下図)。同じフォーマットを使えば手もかからず便利。わざわざ、別のフォーマットをつくる必要はないのです。

生産性の低い会社は「議事録」にムダな時間をかけ、生産性の高い会社は「この3つ」を箇条書きするだけ

 そして、議事録は箇条書きで十分です。なかには、参加者の発言すべてを口語体で記録する議事録を作成している会社もありますが、率直に言って“労多くして意味は薄い”と言わざるを得ません。なぜなら、文字がびっちり書かれた議事録を読み返す人はほぼ皆無だからです。また、「何が決まったのか?」を一目で把握することができないのですから、議事録としての機能も果たさないのです。

「議事録」において重要なのは、「結論」「ネクストステップ(期日)」「担当者」の3点を明確に記すことです。しかも、一目で理解できるように、文章ではなく要点だけを箇条書きで記す。これが機能する議事録の要件です。

 また、「結論」だけではなく必ず「ネクストステップ」を明確にします。その際に重要なのは、「期日」を明記することです。意思決定したことを実行することに意味があるので、「いつまでに、何をやるか?」を明確にすることは必須。そして、実行のプロセスに入った案件は、連載第9回でご紹介した「進捗管理フォーマット」に記入して、そこでフォローをしていくわけです。

 もう一点、必須なのが「担当者」を確定することです。これをおろそかにすると、責任主体が不明確になってしまいます。そして、責任主体が明確にならなければ、意思決定した案件が進捗することは100%ありません。ですから、必ず、会議の場で「誰が担当するのか?」を決定して、議事録に明記する必要があるのです。